ひなこさんの『Blue Lust』1巻の感想です。傷つけ、傷つけられ・・・それでも『前』に進んでいくそんなストーリー。切ない・・・切ない中にほのぼの感があったりキュンとなる箇所があったりと目が離せません。奏真がすごく好きで、彼の恋が早く実ればいいなぁと思いながら読んでいます。
未熟だから傷づけたコト・・・でもその経験があるからこそ次は間違えたくない。奏真・隼人の恋はどうなるのか本当にドキドキです。
Blue Lust1巻の内容紹介
暑い夏の午後、隼人は一人の男子生徒と出会う。それは、無口で周りと馴染もうとしない転校生の奏真だった。
屋上に立つ奏真の姿と、自身の後ろめたい過去を重ねてしまう隼人は、彼のことを気にかけるようになる。
そんな隼人の優しさに触れ、周りと馴染めずにいた奏真にも次第に笑顔が増えていく。
そんな折、過去に隼人が傷つけ、拒絶した相手・宮沢が現れ———。
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ストーリー | ★★★★★ |
エロ | ★☆☆☆☆ |
満足度 | ★★★★★ |
テイスト | 切ない系 |
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②高校生らしいピュアさがある作品が好き
③じっくり読めるストーリーが良い。
注意ポイント
Blue Lust1巻はここに注目して読みました!
なんとなくBlueがつくと切ないようなそんなイメージがありますよね・・・。悲恋とかあまりツライ作品は嫌だなぁと思うのでハピエンでお願いしたい・・・。
1巻を読んでみるとおさえておきたい登場人物は主に3人です。トラウマを抱えた子、友人を傷つけてしまった子とその相手。
主人公の隼人は友人を傷つけた過去があります。
友人だった男の子が隼人に告白してきたんですね。でも隼人はそのことをクラスの子に言ってしまい彼を笑いものにしたあげく、いじめのターゲットにさせてしまったという・・・。
傷つけてしまった側ではあるのですが隼人もまたそのことがトラウマになっていました。
そして奏真はその逆でゲイだということがバレて高校でいじめられていたという逆の立場。
そんな彼らが徐々に仲良くなっていきます。ここでは奏真が何か抱えているのかな?と思う描写だったり、そんな彼が隼人を見る目が好意ある感じに変わっていったりするのでそういう点を注目して読んで見ました。
仲良くなってイイカンジ!と思っていたけれど最後に隼人が過去に傷つけてしまった子が登場するとうなんとも言えない展開に!!!
登場人物
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転校生。前の学校で男の子に告白し、虐められた過去がある。
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1巻表紙の男の子デス。過去に告白してきた子を自殺未遂に追いやった過去が。
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隼人の言動で虐められ自殺未遂をした男の子。その後転校していった。
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贖罪
出会いは屋上。
校舎の外から上を見上げると、屋上から身を乗り出しているかのような影が見えた隼人は急いでその場へ行きます。
そこにいたのは転校生の奏真でした。
隼人はその光景が過去の光景と重なってみえたのだろうとなんとなく雰囲気でわかるようになっていますよね。。。どちらもなんとなくワケありげな雰囲気。
それから隼人はクラスにはなじまずぽつんとひとりでいる奏真をちょくちょく気にかけるようになります。
2人が仲良なるのはそんなに時間がかからないのですが、徐々に奏真の隼人を見つめる目が変わっていくんですね。
その目にビクッとする隼人。
奏真の家で居眠りをしているときに隼人の過去がわかるのですが、隼人は中学の頃、男の子に告白されたことがあるようです。
ですがそのことをクラスに言いふらし虐めのターゲットにしてしまったという・・・。
はっと目を開けると・・・・目の前に奏真の顔が。奏真がキスしようとしていたっぽいですよね。
涙目の奏真はどこか怯えながら・・・そして隼人も嫌悪感を抱くように帰っていこうとするのですが奏真が襲いかかってきます。
そのときに奏真がどうして転校してきたか知るんですね。
その理由を知った隼人は・・・過去の自分が自殺未遂までさせてしまった男の子と被るものがあったのでしょうか。
(もう間違えたくない)(あんな後悔をしたくない)
と奏真を受け入れていくような描写に変わっていきます。
ここでは贖罪の気持ちが強かったと思うんですよね。過去の自分が傷つけてしまった子と奏真があきらかにリンクしていますし。
奏真を受け入れ、彼の気持ちに寄り添っていくことが隼人なりの傷つけた子への『償い』だったのだろうと思います。
信頼と恋心
隼人を襲ってしまった奏真は、彼にしてしまったことへの罪の意識と言いふらされていないかということでびくびくとしてしまっていました。
「誰にも言わない」と約束した隼人はそれを守っているのですが、奏真の不安な表情がすごく切なかったですね。
約束通り誰にも言っていない、あのコト(奏真が男の子が好きだと言うことなどなど)は二人だけの秘密だと隼人が言うと奏真の表情がみるみる変化していくのがすごくわかってこのあたりは面白いなぁ~って思いました。
隼人のコトを信じられる人だと認識したって感じが良く出てて。
その後、クラスのトモダチとも馴染もうとしてたり笑顔を見せたり・・・。もうこのあたりで奏真にキュン♥です。
きっと信じられる子ができたから変わろうと思ったのかなぁ・・・って。
そしてそんな信頼の気持ちはカタチを変えて恋心に変わっていくのもわかるような気がしました。
奏真にとっても唯一心を許せる人で、そんな相手に好意を抱くのは流れとして当然かなって。
隼人と奏真のキスシーンはほんとにドキドキするくらいの見せ方なんだけれど・・・隼人は奏真を傷つけたくないとか贖罪の気持ちから受け入れているというのがちょっっとわかるからその辺が余計に切ない。
キュンキュンくる場面なのに切なさもあってちょっと苦しくなってしまいました。
奏真が明るくなっていけばいくほど切なさが増してね・・・ひなこさんの見せ方ニクイわぁ~~と。。。
共通の友人
作中にちょっとずつ話に出てくるようになった奏真の中学時代の友人。
その彼に会うことになったようです。
ちょっと不安を抱えている奏真に近くで待っているという隼人。
そして・・・その友人がなんと!!!!
隼人が自殺未遂に追い込んでしまった中学時代の友人の昇だったという。
世間って狭い(゚ロ゚屮)屮
「初めまして」
と挨拶するところで次巻へ続くという展開でした。
Blue Lust1巻の感想まとめ
2人の出会いから2人が仲良くなるまでが描かれた1巻かなと思います。
隼人の気持ちと奏真の気持ちを考えて読むと・・・特別な結びつきができてしまうのはとても自然かなぁと思いました。
贖罪の気持ちから支えようとする隼人、自分の性癖を知っても秘密にしてくれる相手がいると知った奏真・・・
1巻では矢印は奏真からしか出てないと思うけれど、それでも受け入れているってことは少なからず隼人にも奏真に対する気持ちがあるのではないかなって期待しています。
いくら贖罪の気持ちからっていったって・・・キスとか受け入れられないと思うのよね。
最初の方ではびくってしてましたし・・・。頬染めなんてしてなかったもの。
ということで2巻は共通の友人の昇がどう出てくるのか・・・そして隼人と奏真の関係が発展していくのか見どことになってくるかと思います。
Blue Lust1巻/電子書籍
Blue Lustの最新話はこちら
Blue Lustは大好きな作品ですので雑誌で最新話を追っています。ネタバレオッケーな方で最新話が気になる!という人は是非こちらのブログも読んでみてください。