こんにちは!新刊ラッシュですんごい事になってますが、その中でも雑誌で追いかけている『はだける怪物』上巻の感想を書こうと思います。
おげれつたなかさんですね♡そういえば、私はおげれつたなかさんの事を「おげれつさん」と書くことがあるのですが、世間では「おげたなさん」と呼ばれているのですねぇ~。
ふむふむ。。。
この「はだける怪物」なのですが、『錆びた夜でも恋は囁く』に出てきていた弓のDV彼氏が主役になっています。
そして、そのDV彼氏・かんちゃんと秀那のストーリーは実は『恋愛ルビの正しいふりかた』に最初に収録されているのですよ・・・。
なので読む順番としたら、錆びた➨恋愛ルビ➨はだける怪物がいいのかなぁと個人的に。
とその前に・・・今回の小冊子(こちらは通常版と小冊子付きが選べるようになっているので読みたい方は小冊子付きを購入してみてくださいね)『薊』。
こちらは・・・・
どの場面で読んでもいいのですが、最初に錆びた~でかんちゃんが苦手だなと思った人がもしいれば・・・この『薊』は読んで欲しい(T^T)
切ないです。。。これはかんちゃんがDV男になるきっかけが描かれているので、重いしツライ。読まなきゃ良かったっていう人も中にはいるかもしれない。
でも、私はきちんと背景を知ってから作品を読んだ方がより深まると思っているので『薊』を読んだ方がいいかなぁと思っています。
はだける怪物上巻 作品紹介
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作者名 | おげれつたなか |
出版社/レーベル | 新書館/ディアプラスコミックス |
発売日 | 2017/12/1 |
紙書籍 |
[voice icon="https://snow-blmanga.com/wp-content/uploads/2017/09/5-2.png" name="評価" type="r"]満足度★★★★★[/voice]
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内容紹介・あらすじ
セフレから始まって、恋人同士になった秀那(しゅうな)と林田(はやしだ)。そんなある日、秀那に大阪支社への転勤の辞令が出て……。ピアス跡だらけの『怪物』林田と、器用な恋しか知らない秀那。おげれつたなかが剥き出しにする、「好き」のその後の物語。
設定/テイスト
会社の先輩後輩 わんこ攻 ツンデレ受 トラウマ 切ないBL エロい
注意ポイント
はだける怪物上巻 ネタバレあり感想
いやぁ冒頭から過激!エロい。。。そして・・・今回は以前のストーリーからすごく発展性があって面白い。
今まで人に執着したことがなかった秀那の執着が読み取れて、そしてかんちゃんは徐々に秀那の事が大好きになっていって・・・・キュンキュンします。
ただね、キュンキュンだけじゃないのがこの作品。
ひとことで言って重い。
かんちゃんの背景が背景だから背負っているものがすっごくあって・・・それをうまく表現しているおげれつさんはさすがというところ。
私はすごく今回のはだける怪物が読めてよかったと思うの。
弓とのことでDV男で終わらず、かんちゃんなりの幸せを見つけていくところが描かれててすごく好きです。
今まで背負ってきたものはそう簡単にはおろせなくて、葛藤したりつらい思いをしたり・・・秀那ともぎくしゃくしたり。
だけど秀那となら絶対幸せになれる、なってほしいって思いながら毎回読んでます。
あとおげれつさんのエロはスゴイ。。。。ストーリーとエロとのギャップがぁ!!!です(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
後ろを振り返ってばかりより前の事をみていたほうがいい
秀那との関係があるから余計に弓の事も思い出すようになっているのかな?と思う描写・・・。
好きな人なのに、あれだけ好きだったのに気づけば暴力を振ってしまい「消えろ」を口にする。
かんちゃんの中で何かが壊れて結局は大好きだった弓をも手放すことになっちゃったんですよね。
秀那はいつまでも過去の写真を貼っているかんちゃんに対して、過去を振り返ってないで前を見たほうがいいと思っているけどなかなかそんな事が出来ないだろうなぁと思えるくらいかんちゃんの心の傷がよく伝わってきます。
その中にどうしても入りたくて、入ったと思ったとしても本当は入り込めてない疎外感もあって。。。秀那がかんちゃんのすべてが欲しくなってしまってる状況には萌えるのですけども。
モンモンとしてて自分で勝手に思い込んでたりするのだけれどそういう秀那の感情もよくわかるんですよね。
ただ、やはりここはくっつくべくしてくっついたのだなと思える展開はさすが。
秀那はかんちゃんだからこそこれほどまでに執着し、かんちゃんは秀那だからこそまた人を好きになることができたと思う。
「おれは今のアンタを好きになったんだ」
そう言ってたけど・・やっぱり過去があって今のかんちゃんはあるんですよね。
だから過去も全部知りたいと思うようになってきたのかなって思いました。
【後ろを振り返ってばかりより前の事をみていたほうがいい】そう思ってた秀那がかんちゃんの過去を気にし始める展開は本当に面白いし、おげれつさんの展開のうまさを感じました。
どうしようもなく傷つけてしまいたくなる
自分の中で初めての感情にとまどう秀那。
かんちゃんと一緒にいると、今までの自分じゃない感覚になってしまってすごくグラついているんですね。
支えられる「理想」でありたい・・・。
そう強く思うのに、かんちゃんが貼っている写真を見るとどうしても傷つけてしまいたくなってしまうという矛盾。
弓とかんちゃんの事情は知らないから、秀那は自分が大阪に転勤で言っている間は会いに行けばいいみたいなことを言ってかんちゃんを怒らせてしまいます。
この時にね、かっとなったかんちゃんは・・・秀那を殴ろうと一瞬するんだけれどグラスを割って秀那を殴らずに済んだのよね。。。
この場面すごく胸が痛くて(´;ω;`)
もう暴力なんて振るいたくないって思っているのに手が動いて、そしてそれは結果として自分を傷つけるんです。(グラスで手を切っています)
でも体は傷ついたけど殴ってしまったら心の方がさらに傷つくから、殴らなくて本当によかった(´;ω;`)って思いました。
秀那はそんなかんちゃんを見て、どうしてもこの目の前にいる人の一番になりたいと強く思う場面があって胸がギュ~~~~~ってなりますよ!
かんちゃんの気持ちもそして秀那の気持ちもよくわかるから、どっちがどうとかじゃなくてただただこの状況が切ない。
2人とも・・・かんちゃんの過去に縛られた感じになっちゃって・・・。
本当にお互いが大好きで大事なの。それが伝わってくるから状況的にはかなりツライです(´;ω;`)
もう、お前以外誰も好きにならない 俺は
この上巻は・・後半は表面上はうまくいってるのだけれど、やっぱり写真が引っかかるわけですよ・・・。
かんちゃんには「お前以外好きにならない、俺は」といわれるけど秀那はこの「俺は」というのがまたひっかかってたり。
自分の気持ちは信用されてないようでそれが嫌なのでしょうね。
ただね~秀那の涙を見てからなんか・・・かんちゃんがすんごくかわいくなってきた気がします。
照れたりする回数が増えてきました!こういう場面を見るとちょっと未来が明るく思えてほっとします。。。
ツンツンのかんちゃんも好きだけど、やっぱりたまにデレるかんちゃん素敵!
写真の顔と重なる
大阪勤務になり・・・会社の先輩がよく行くバーに誘われる秀那。
いつもはやんわり断っているようですが・・・後半でそのバーに半ば無理やり行かされてしまいます。
そこで会ったユミちゃん。。。店長だそうです。
皆さんはわかりますよね?弓がここで登場。
最初は気づかなかった秀那でしたが・・・弓が笑ったところではっとするんですね。
この顔はどこかで見たことがあると。必死に記憶をたどり・・・・
かんちゃんが貼っている写真の顔と一致するわけです。
実はここで上巻が終わっています・・・かんちゃんより先に秀那が弓に会っちゃったんですね。
秀那はかんちゃんの心にずっといる男の子に対しけっこう嫉妬心があるのでどうなっていくのでしょうね?
そして・・かんちゃんと弓がこれを期に会う事も考えられるのでハラハラ展開は続きそうです。
感想まとめ
軽い始まりで身体だけの関係だった2人。そんな2人の気持ちが育って、そして過去も全部まるごと知りたいと思うようになります。
それは。。。かんちゃんの特別になりたい、1番になりたいと秀那が思うようになったから。
でも、かんちゃんの過去は・・・やっぱり言う方も知る方もきっとツライんですよね内容的に。
それにかんちゃんの中では大切にできなかった、傷つけてばかりだったという気持ちもすごくあるのだと思います。
初めて好きになった子とそんな風になって、また好きになった子の事を大切にできているのか。。。そういう不安もあったと思う。
むしろ、自分はもう人の事をすきになったらだめだとさえ思っていたみたいですからね。
そんなかんちゃんが徐々に秀那の事を考えたりするだけでやさしい表情になったりするのはキュンでした。
弓とかんちゃんは長い時間一緒にいたからそれなりの歴史はあるけど、ちゃんと秀那もかんちゃんにとっては大事な人。
下巻では弓とのことを乗り越えて、秀那と幸せになっていってほしいです。
もう自分の事を許してあげてほしい。
かんちゃんが手離したから・・・・弓はちゃんと真山の隣で笑って幸せに暮らしてるんですヨ!
かんちゃんは大事にできなかったって思ってるけど大事だからあの時手離すことができたのだと私は思っています。
下巻は・・・・そんな弓とかんちゃんが再会するかどうかも見どころになっていくのではないかと思います。
小冊子・薊
かんちゃんと弓の・・・仲が良かった時も読めるこの小冊子。こちらは通常版と小冊子付とが選べるので読みたい方は小冊子付を購入してくださいね。
内容は。。。読み進めていくにつれて重く・・そしてツライ展開になっていきます。
読み終わった時はもうねなんだこれは~~~~~~~~~~!!!!!です。今秀那という存在があるから私は読めるなと思うのですよね。
私はどちらかというと真山×弓が大好きで、かんちゃんは・・・怖いなって思うくらいでしかなかったんです。
それがこの小冊子を読んだらもうね~かんちゃんは優しくて責任感もあって妹思いだからこそ壊れちゃったんだなぁって。
あの希望に満ちた顔がどんどんと壊れていく姿は切ないを通り越して胸にグサグサを突き刺さってきました。
この手を取ったらだめだともってても・・・誰かに縋りたかった、それはその人を壊したとしても自分を保つための術だったのだろうと思わずにはいられませんでした。
この薊を読んだら、さらに秀那と幸せになってほしいってそういう気持ちが沸き起こってきます。
はっきり言ってツライですよこの小冊子は・・・。
でもこれが秀那が知りたいと思っているかんちゃんの過去。
そしてかんちゃんが自分を責め続けている過去です。これを読んだらどんな思いであの写真を見つめていたのかな・・・って思ってしまいます。
あの写真、かんちゃんが剥がせてその場所に秀那との写真が貼られたらいいな。。。
まだ上巻で今連載中のこの作品。
続いているのですが気になる人は是非チェックしてみてくださいね!
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