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BL漫画感想 新刊BL漫画【紙】

ネタバレ注意【トワイライト】西本ろう BL漫画感想 /【泣けるBL】両片想いの切ないBL! 9/9追記

2018-09-09

西本ろうさんの【トワイライト】が発売されましたね!この作品、雑誌の連載中すごくハマって読んでました。

何より、西本ろうさんの絵柄がすごく好きでして。

他雑誌で連載してる作品もどことなく影があったり切ない感じの作品を描かれているので・・・そういう傾向があるのかな?と思います。

今作は、両片想いの切なさ多めなストーリー。ただし!ハピエンですので最後はギュッキュン♥です。

トワイライト 作品紹介

 

トワイライト

 

作者名西本ろう
出版社/レーベルプランタン出版/Canna Comics
発売日2018/8/29
藤雪の評価 

 

内容紹介

「俺の為にセックス覚えたんだろ?」

家にも学校にも居場所がなく、いつも一人で過ごしている高校生の陽平。
そんな時、同級生でサッカー部エース・稜と出会い、二人は次第に惹かれ合うが…。
ある事件を機に、二人の関係は大きく変化してしまう事に。
それは、数年に及ぶ歪んだ純愛の始まりだった――。

"家事、送り迎え、そしてセックス。稜の望む事は何だってする――すべては、稜と一緒にいるため"
ストリーテラー・西本ろうデビュー作。

ポイント

作品のポイント

  • シリアスな作品にとてもあう絵柄!
  • デビュー作とは思えないクオリティ
  • 同級生BLで両片想いが切ない。
  • 過去に縛られた二人のラストの変化は必見

注意ポイント

感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。

 

【ネタバレ注意】トワイライト 感想レビュー

本当にデビュー作ですか!?!?とびっくりするくらいの作品です。

何より・・・冒頭からモノローグ・テンポ・キャラ・彼らの表情にググッと引き込まれていきます。

カメラ越しに見える世界に・・私もちょっとドキっとしてしまいましたヨ。

この作品は高校の同級生の二人が、長い年月をかけて交わって絡まって解けてまた結ばれる・・・運命のような・・・本当にそう思えるお話。

友達のいなかった主人公の陽平が、稜と仲良くなることから物語がスタートします。

1話を読んだら・・その後がこんな展開になるなんて(T^T)って思うのですが・・本当に長い長い両片想いなのですよ。

切ないですが、本当に面白いのでオススメ!

灰色の世界が変わっていく

いや・・もうカラー絵がら素晴らしいでしょう!?Cannaで読んでた時も第1話が巻頭カラーだったのですが・・・

もうそれだけでうわっ誰これ!?って気になりました。

それに、キャラの表情がほんとうに良いし何より絵柄が私の好み。

友達のいなかった陽平はいつも図書室で休み時間を過ごしていたのですが、ある日窓の外の景色をカメラにおさめようとします。

このカメラはおじいちゃんがくれた物のようですね。

窓の外にレンズを向けたとたんに目に飛び込んできたのはサッカーボール。

そしてそのボールはカメラを直撃してしまいます。

その後、図書室にボールを追いかけてやってきたのはサッカー部の高木稜でした、

これがきっかけで二人は日に日に仲良くなっていきます。

友達がいなくて薄グレーだった世界。

だけど、陽平の世界は稜の存在でどんどん変わっていきます。

二人が惹かれあるのが本当に手に取るようにわかるストーリー展開になっていきます。もうドキドキ。

1話から本当にスゴイの。

でもね・・・そんな二人の邪魔する存在がいるのですよ・・・

稜のカノジョ?ではなさそうですけど稜を慕う女の子。

稜のそばにいたい

稜に想いを寄せてるだろう女の子が・・・陽平と稜がキスをしていたのを目撃しそれを写メで撮っていました。

ここまではまぁいいのですが、それを学校に報告したもんだから大変な事態に!

稜は先生に呼び出されても、誰にも迷惑をかけてないし堂々としてればいいと言うけれど・・・・

先生は自分の事ではなく、陽平を巻き込むなと忠告してきたのですね。

陽平は一緒に住んでたおじいさんが亡くなってから親戚の家に住んでいる。だからこういうウワサが広まれば家でも居場所がなくなるのではないか・・・と。

その後の稜の言動は・・・それを考えてこそだったと思うのですが・・・それがかえって陽平を傷つけてしまうの。

うまくいかないですよね。

敵が多くても・・・好きな人がただ一人自分のことを好きだといってくれたなら陽平も頑張れたのかもしれない。そのくらい陽平の中でも稜の存在は大きくなっていました。

なのに・・・

「ぜんぶ遊び からかっただけです」って言われたらね(T^T)

それが先生たちへの演技だったとしてもです。

そして悲劇が起ります。

飛び出して行った陽平。彼は立ち入り禁止場所に侵入してしまいます。

それを追いかけきた稜・・・・・

立ち入り禁止・追いかけて来た・・・と揃えば何が起るかだいたい予想はつきますよね(T^T)

腐った手すりを持ってしまった陽平は、そこから落ちてしまいます・・・さらにその陽平を庇うように稜も一緒に落ちてしまって・・・・

これが二人の歯車を狂わすきかっけになってしまいました。

変わってしまった稜

3話目から急に時間が飛びます。実は高校生時代の1話・2話は稜の夢というか・・・回想のようなものだったようですね。

こういうところも上手いなぁと・・。

それに・・・二人はもういろいろ飛び越えて、3話目では身体の関係もあります(T^T)

しかも稜が冷たい。あれだけあったかくて優しい目で陽平の事みてた稜じゃなく・・・とても怖くて冷たい感じ。

でも・・・それは本当にそう見えるだけで稜自身は多分・・根本は何もかわってないのでしょうね。

落下したあとの二人のその後は・・・期待されてた稜が足をケガしたため、彼の世界が一変。

それは陽平も同じでした。完全に居場所をなくしてしまった陽平。そして稜はそんな陽平にある言葉をかけます。

「この脚がお前のせいだと思うなら ちゃんと責任取れよ 逃げんな」

これは、もう会わないと言った陽平に対する言葉。

そこから二人は一緒にいるようになります。

陽平にとってはそれは懺悔の日々。

セックスをするようになったのも・・・結局は大けがを負った稜に後ろめたい気持ちがあったからなのでしょうね。

それだけじゃないと思うけれども、とにかくこの二人が稜のケガを機に関係が一変してしまって辛いな・・・と思いながら読み進める事になります。

ただ救いは・・・口に出さなくてもお互いが本当に好きだということ。

周りには主人と奴隷のように見えたとしても。

いつになったら笑顔を・・・

もうね、寝ている陽平を愛しそうに見て「お前はいつになったら笑顔を見せてくれるんだろうな」って言う稜にキュンですよ・・・

というか泣きそうになりました。

陽平は、そんな稜の気持ちは知らないの。

彼の脚が治るまでは彼の望むことを何でもすると心に決めて接しているという・・・

なぜそう思っているかは、「稜は俺を憎んでいる」と陽平自身が思い込んでいるから。

一番大切なもの(サッカー)を奪ったから憎んでいると。

そして・・・それはまた新たな不安を生むのですね。

(稜の脚が治れば・・・)

自分は用なしになってしまうのだろうと感じているみたい。

初めて知る事実

稜が携帯を忘れ、そこに電話がかかってきたので電話に出てしまう陽平。

ある事実を聞かされます。

電話は病院からでした。

稜はもう1年程前にリハビリ治療は終了していたという。

脚が治るまでは一緒にいられると思っていた陽平にとっては知りたくなかった事実ですよね(T^T)

脚が治ったことは嬉しいのに、嬉しくない。

もう自分は必要のない人間なのだと感じてしまう陽平。

他人に見せた笑顔

どこまでもすれ違いというか・・・

陽平は稜の事を思い出してふふって笑ったのに・・それをたまたま稜がみてて怒っちゃって(T^T)

そりゃそうかな。

ずっと見たかった笑顔を他の人に向けているのを見たらね。

その後は稜の気持ちも爆発してしまって。このあたりはギュ~~~~っとなって胸が苦しかったです。

安心して居られる場所

けんちゃん(サッカー部の顧問!?)と偶然会って話す稜。

喫茶店での話はもう涙ボロボロ。

陽平の負い目につけ込んで、気持ちを無視して一緒に居たという稜にけんちゃんは言うの。

稜は陽平がが安心して居られる場所をつくってやったんじゃないのかって。

お互いケガで変わったけど、お互いつなぎ止めておきたくてケガに縋ってたというのがなんとも言えないくらい切ない。

自分の気持ちを口にさえすれば・・・こんな風に拗れることもなかったかもしれない(T^T)

そう思うと・・・もう涙。

辛かった。

けんちゃんに会えて本当に良かったって思います。もうね・鎖骨から下がギューギューなっちゃって。喉が詰まるかとおもってしまいましたヨ。。。

カメラに写った写真の見せ方もまた・・・素晴らしく涙を誘うというか。

陽平には稜があんな風にキラキラしたように見えていたのだなぁ。。。と。

一方、陽平の方もある決心をします。その決心する場面も胸が痛すぎて大変でした。

感動のラスト

もうね・・ラストは泣けます。(ハンカチ用意しておいてください(T^T)

ちょっと前段階から涙は出てますけども( ̄。 ̄;)

ほんと・・・純愛ですね。

気持ちを確かめあってからの二人はもうなんとも言えず。

それに、稜から言うのではなく陽平から気持ちを伝えたのが本当に良かったです。

ラストはもうね・・・映画を見ているようでした。

グレーの世界から始まった陽平の世界が、ラストはキラキラと色鮮やかで・・・そこにはやっぱり稜がいて。

本当に・・・本当にステキな作品でした。

読み終わった後の私の気持ち・・・


何も言えねぇ (T^T)

感想まとめ

雑誌で読んでいた時以上にまとめて読むと感動が・・・。

絵柄から伝わってくるものもあって、これぞ漫画・・・と思いました。話が良いとか絵柄が良いとかいろいろあるけれど、この作品は両方イイ。

ストーリーにあった絵柄で作品の魅力を2つが重なることで2倍にも3倍にも引き出していると思います。

稜がホストだったから、途中変な描写あったらイヤだなぁ~と思ってましたが稜の一途さがすごく出てる作品でそれだけでもう最高に高評価。

とっても面白いので少しでも気になった人は是非読んで欲しいです!

9/9追記:描下ろし

描下ろしの感想を♪描下ろしが加わったことで、読後感がさらに・・・さらに良くなりましたね!

いろんな意味で・・・成長してた(≧∇≦*)

陽平に稜がいて本当に良かったし、稜にも陽平がいて良かった・・・心からそう思いました。

あと!ラストは1話とリンクしていますので・・・必見です!!!こういう締めくくり方大好き★

いろいろな所で西本ろうさんの才能が光る作品だったなぁ・・・と思います(*^_^*)ステキでした!

電子書籍

電子は今のところシーモアさんの独占先行配信のようです。

早く読みたい!という人は、紙書籍もしくはシーモアさんで見てみてください。
[keikou]その他電子サイトは9/18~配信開始[/keikou]

 

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