まさお三月さんのGUSHコミックス『ただ思うことは』の感想です。こちらは同級生BL・拗れ愛のお話になっています。特にモヤモヤした展開はなく、クスっとなりながら読める1冊。
【ただ思うことは】作品紹介
内容紹介
作品のポイント
- ノンケ×ゲイの腐れ縁な一途愛
- コミカルさもあって面白い
- 友情にもじわり
注意ポイント
【ネタバレ注意】ただ思うことは 感想
なかなかコミカルで面白かったです。実は二人は昔から矢印向かい合ってたんじゃないの!というオチはあったのですが、広也のキャラを考えれば・・・拗れるのも納得。
まさお三月さんの作品を久々に読みましたが(連載中は長く空いたりで話しが頭に入ってこず。。。)ほんと面白かったです。
拗れた両片想いっていう感じでしょうか。広也の場合は自分の気持ちにすら気づいてなかったようですが。
あとはお酒を飲むとめんどくさい友貴の相談相手になっている陽一とその奥さんの都ちゃんもなかなか良い味だしています。この二人も友貴・広也と高校の同級生なの。
とにかく全部が面白かった!
まさお三月さんはトーンとかあまりつかわないから白さは目立つけれど、やっぱり作品が面白いからこの白さも味なのだ、と思えますね(*^_^*)
読み終わって・・・一番クスっとなったシーンがありまして。
ラスト付近の気持ちが通じ合う場面の前ですね!もう一度しよう!とお互いが買ってきたゴムを出すのですが・・・広也の方が0.03で友貴の方が0.01の薄さのものを買ってきてたの。
この後そういう雰囲気になって広也が握りしめていたのが・・・自分が買ってきた方じゃなくて薄い0.01のゴムだった場面がなんかツボリました。
その前に「厚いのを選んで悪かった オレもこれからは変な遠慮はしないよ』って友貴に言っていて(笑)どこかズレてるんですよね広也。
とまぁ、同級生BLで切なさも若干あるものの・・・コミカルさの方が勝る作品になっていて読みやすいと思います。この作品は個人的にイチオシ。
登場人物たち
まずはこの作品の主役達から。
今回はメガネ攻でした!まさお三月さんと言えばメガネも特徴的ですよね♪
木宮広也
高校の時はバドミントン部の部長をしていた。
言葉が足らずに誤解されることもしばしば。基本的に彼女はすぐできる!?!?
長岸友貴
十数年、広也に片想いしている。友人として良い関係を保ってきたつもりだったけれど・・・!?
陽一
高校の時のバドミントン部の一員。友貴が広也のことを好きだと知っている人物で相談に乗らされている。
都ちゃん
女子バド部のマネージャーだった。陽一とは高校の時からつき合っていて現在は夫婦。
友貴の気持ちも知っている。サバサバした性格。
この4人を抑えていれば読みやすいと思います。とくにゴチャゴチャするお話でもないので一読すれば関係性は頭にはいるかな(*^_^*)
みどころ①広也の言葉足らずなところ
広也は言葉足らずなところがあって、相手から誤解されることもしばしば。
そんな広也のフォローをするのが友貴の役目でもあったのですね。
友貴には広也が言おうとしていることがわかるようで・・・。
だから「夫婦」と言われてきた二人。
今回も、広也の言葉足らずがきっかけで拗れます。
他の人に対しての言葉ならば察することもできる友貴ですが、自分のことになると深読みというかネガティヴに解釈してしまったのですね。
こういう差というか自分か関わったらそういう言葉のくみ取りもできない感じがまた魅力的なお話でした。
みどころ②お酒と飲むとめんどくさい友貴
いつもいつも広也のことに対しての相談だったりグチはこれまた高校からの友人である陽一(たまに都ちゃんも入る)にしているのですが、お酒が入るとめんどくさい子になっちゃうの。
このめんどくささが面白かったです。
そしてずっとそのメンドクサイ子の話を聞いてあげている陽一がなんていい子なんだ(T^T)と。
これは描き下ろしに陽一視点のお話が入っているのですが・・・それを読むとよりギュギュっときてしまいます。ホント陽一がいい子なの。
ちょこっと酒癖が悪いので、広也の前では飲まないようにしている友貴ですが・・・ある日陽一と飲んでいるときに広也にばったり。
寝ている友貴を広也に託して陽一は帰っていってしまうのですが、ここで広也×友貴になるんですね。
お酒を飲んでたので記憶がふっとんでいる友貴は・・・出来事を推測しながら広也とは今までと同じように接しているのですが広也の態度が変わってきていることに気づくの。
実はふっとんでいた記憶の中身は途中で出て来るのですが、広也に告白していたのですね。
そして広也もそれをきっかけに今までの自分が友貴に抱いている感情に気づくわけですが・・・つき合っていると思っていたのは中盤まで広也だけだったという(^_^;)
お互いきちんと言葉にすれば気持ちを確かめ合えたのでしょうが、広也のキャラと自分が関わると言葉を汲み取れない友貴と・・・グダグダな感じが面白かったです。
二人がうまくいったので、これからは陽一・都ちゃんは・・・友貴のグダグダを見なくてすむのかな!?
みどころ③ 二人を見守る友人たち
陽一と都ちゃんは名脇役だと思う。
このお話の面白さはこの脇役たちがいたからこそ。友貴のグチをずっと聞いてあげている優しい陽一と・・・時にばズバっと言う都ちゃんと。
でも二人に共通しているのは、あたたかく見守っているところですね。
二人はあまり広也とは仲が良かったわけではなく、友貴の想い人ということで接してはいたと思うのですが。
描き下ろしの『友人の思うことは』は是非読んで欲しいです。
陽一はなんていい子なんだってじわり。
何があってもずっと友貴の味方でいよう、と思っている高校の時の陽一。
そして現在も変わらずなのですが・・・味方でいいるって大変(笑)
友貴も広也もちょこっと変わっているものね(≧∇≦*)
一番苦労しているのは陽一かもしれません。
感想まとめ
長い長い拗れ愛でしたけど、これも言葉足らずなところがあってのこと。
やっと自分の感情に気づけたので広也も良かったですね。
ところどころの二人の掛け合いや表情にはクスっとなりながら、ラストの陽一視点のお話でほろっとなって・・・
読後もすごく良くて大満足の1冊でした。
まさお三月さんの作品を読んだことがある方ならばいつもの雰囲気だなぁ~って思うと思います。
良くも悪くも同じ味付けではあるのですが、私はそれがすごく好きで。
まさお三月さんの作品はこれでいいのだ、と思ったりしています。
拗れているけど最後は誤解解けるんでしょ!?って思いながら読むのも楽しいです♡
ということで!オススメ作品ですので気になった人は是非是非。
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