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BL漫画感想

【蛍は明日死ぬ】斉川 冬(ネタバレ注意)BL漫画感想『「蛍」に似ているから好きになったのに』

2019-05-27

斉川冬さんのBLコミックス『蛍は明日死ぬ』の感想ページです。イァハーツで連載していたのですが。雑誌掲載時にはサラサラっとしか読んでいなかったのでコミックスで通して読むのを楽しみにしていました。

この作品、何より絵柄に惹かれまして。かわいいのに色っぽいし、なにやら影がある作品にぴったりの絵なの。

ラストはハピエンでとってもキュン萌え。設定はなんていうか独特なのですが、面白かったです。

『蛍は明日死ぬ』 作品紹介

蛍は明日死ぬ

作者名斉川冬
出版社/レーベル大洋図書/H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日2019/5/20
オススメ度

電子・試し読み

内容紹介

「可愛いね セックスしたくなっちゃった ダメ?」

聴色の髪 赤いピアス 猫目で口元にホクロ──浅田は本の登場人物「蛍」に恋していた。
ある放課後、図書室で居眠りしていた浅田が目を覚ますと、恋い焦がれた「蛍」に似た人・二宮がいた。
二宮は、ちょっとビッチな「蛍」ままな行動をする。
「蛍」に似た二宮に心を奪われていく浅田だが、「二宮くん」については何も知らないことに気づいて……?

[keikou]ミスティックな色香惑う 斉川 冬デビューコミックス![/keikou]

注意ポイント

感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。

【ネタバレ注意】蛍は明日死ぬ みどころ・感想

斉川冬さんのデビューコミックスだそうです。『蛍は明日死ぬ』というすごいタイトル。その意味は・・・作中で描かれています。

今回キーになるのがタイトルにもある『蛍』ですね!

これは女性の名前です。この蛍に恋している主人公の浅田。

浅田は「蛍」に似た人と次々に恋人になっていくのですが、いつも彼女の方からつき合いきれなくなって別れを告げられてしまいます。

そんな浅田の前に、「蛍」に似た男の子・二宮が現れて・・・

しかも性格も行動も「蛍」に似ているのでどんどんハマっていってしまいます。ビッチに思えた二宮が実は・・・というお話。

みどころ① 蛍という女性

浅田が恋い焦がれている「蛍」というのは・・・実在する女性ではないのです。

本の中に書かれている女性。

その「蛍」に恋した浅田。若干浅田の恋愛観というのがよくわらからないのですけど、そこはまぁ目をつぶって・・・

だって、本の中にいる人に恋したからって、口元にホクロがあったり雰囲気が似ているだけで好きになるのだろうか?って考えてしまうの(笑)

設定だからと思っていてもちょっと人を好きになる動機が薄いかなぁ・・・って思いました。

ただ、本題は・・・恋い恋してる浅田が本当の恋を知る、というところにあるかと思います。

ちなみに・・・魅力的だと浅田が感じている「蛍」はややビッチな女性です。

みどころ② 二宮にどんどんハマっていく浅田

蛍に雰囲気も行動も似ている二宮にどんどんハマっていく浅田。

二人はつき合うようになり、蛍に似たところを見つけるたびに好きも育っていきます。

でも!だんだんと「蛍」ではなく「二宮くん」を好きになるの。

独占欲も生まれて、自分だけのものにしたいと思うけれど・・・

いい加減な付き合いをしてきた浅田だから(歴代の彼女に対して)、二宮にどんどんハマっていく姿はかなり楽しめました。

がしかし・・・どんだけ実在しない女性が好きなの!って突っ込みたくなるような男でした(^_^;)

みどころ③ 俺は蛍になりたかった

個人的にこの作品が好きだと思ったのは、浅田じゃなく二宮くんがいたからこそ。

「蛍」に似た二宮は実はつくられたキャラだったわけです。

ずっと同じ本を読んで恋しているかのような浅田を見た二宮は・・・自分が「蛍」になりたいと思うようになります。

本当は根暗でガリ勉でダサいという二宮。

浅田に近づくために髪の毛を染めてピアスもあけてビッチなフリをしていたの。

とっても一途でまっすぐな子だったのだなぁ・・・とキュンキュンしました。終盤はとにかくかわいいのひとこと。

浅田の変化も二宮の変化も是非楽しんで!という作品でした。

描き下ろし

これは二宮の幼なじみ・大野のお話。

大野はずっと二宮が好きだったのですね・・・近くにいながら「好きな人ができた」と言われた時の心境は・・・

切ないですね。

言いたい気持ちを我慢して・・・見守る役に徹した大野はある意味スゴイのかもしれない。

基本的に好きなキャラで言えば、浅田よりは大野の方が好みなんですよね・・・(T^T)

幼なじみの恋を影ながら見守っているけど実は好き!みたいな・・・浅田の「好き」になる過程に感情移入できなかったからでしょうか。

でも浅田・二宮に関しては・・・カバー下のその後に救われたような気がします。10年前って書いてあるけど・・・多分10年後の二人ですね☆

大野くんも誰かと幸せになって欲しいな・・・と思った描き下ろしでした。

感想まとめ

「蛍は明日死ぬ」はいなくなるという意味だったのですが、同時に浅田の中で大部分を占めてた「蛍」も二宮のセリフと共に死んだのではないかと思うような展開でした。

浅田の中の「蛍」が死んで、新しく生まれたのは「二宮」への感情。そういうストーリーだったのではないかと思います。

ただ。。。好きになる動機がやっぱり実在するものではないから、その辺りが感情移入しにくかったですね。

個人的には二宮くんの妖艶さ、一途さ、純粋さで評価!みたいな感じです(*^_^*)

デビューコミックスということで・・・この先が本当に楽しみだし色々な作品が読んでみたいです。

何より、絵が好き。

次はどこで連載するのかしら・・・楽しみです♡

電子書籍

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※6/1~配信開始

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