ナツメカズキさんのMODSの感想を。MODSの続編が始まりましたね。その記事を書いたのでもう一度MODSも書き直そうかと思いました。MODSも一途愛なのですが、I HATEとは随分とテイストが違います。ナツメカズキさんこんなハードな重いストーリーも描けるのか!?!?とますますファンになってしまいました。
MODS 作品内容/登場人物
白く零れ落ちる、空っぽの愛だけをくれ
男娼と付き人―交わされる、声なき咆哮。
妹の借金を返済するため、ゲイ向けデリヘル「Rain」の人気男娼・シロの付き人として働くことになった信虎。
信虎の顔と体が好みだと言い、セクハラを繰り出してくるシロに対して一線を引いて仕事をする日々だったが、ある夜、客からの暴行で傷ついたシロの姿とふいの言葉が忘れられなくなってしまい……。欠けて凍えた心の奥底には、愛への狂おしい呻きがあった。新鋭・ナツメカズキの新境地が待望のコミックス化!
[voice icon="https://snow-blmanga.com/wp-content/uploads/2017/04/nobutoraa.jpg" name="攻" type="r icon_blue"]信虎:妹の借金のためにデリヘルの運転手になる。[/voice]
[voice icon="https://snow-blmanga.com/wp-content/uploads/2017/04/siro.jpg" name="受" type="l icon_red "]シロ:ずっと身体を売って生きてきた。人の愛情をあまり知らない。[/voice]
MODS紙書籍/評価
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絵柄 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ | ★★★☆☆ |
満足度 | ★★★★☆ |
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注意ポイント
MODS/Contents
■Crack 0~5話
■M.O.D.S(かきおろし)
※表題作のみ。冒頭の0話もコミックスでの加筆(描き下ろし)追加部分です。
MODSはここに注目して読みました
いやぁ~わりとハードな内容でしたね。重いしツライし。
だけどしっかりと2人で乗り越えられたというのはすごく良かったと思う。
やっぱり一途なアツイ気持ちって人を動かしていくんだよね・・・ってそう思える作品だったと思います。
好き➨すぐくっつく っていう展開ではなくって、本当に拒絶だったり葛藤だったりがありました。そこがハラハラするしツライ部分でもあったのですがこれがあったからこそ最後の2人はとても安心して読めると言いますか。
これから幸せな日々を送っていくのだろうなぁとそんな風に思えました。色々な所をさらけ出したからこそ、最後の2人にたどりついたのだろうなあと思います。
ナツメカズキさんは「純情」というか一途な想いを描くのがお上手ですよね。
ハラハラはするのだけれどなんとなくナツメカズキさんだから最後はきちんとすごく良い形でハピエンにしてくれるのではないかなという安心感があります(≧∇≦*)
綺麗な設定じゃないのになぜか綺麗なストーリーだったと思える不思議
設定ははっきり言いましょう。キレイではないです。ハイ。
「男娼」ということですのでエロはたくさんあるのですけど、結構ツライ。
本人の意志ではないにしろ、薬でのエロもありますし・・・。
一番最初雑誌で読んだときは、まさに・・・この男娼である部分がどど~んと出てたところで脱落しました(一旦)。
そしてコミックスが出るということで、コミックスを読んで設定は重いのになんだろこの読後感・・・・と。
むちゃくちゃやないか~い!という感じなのに、最後はとても綺麗なストーリーだったんじゃないだろうか?って思えるんです。
それはきっと・・・シロの周りの人たちが魅力的だからでしょうか。
時雨さんにしろ、信虎にしろ・・・。
黒い部分に白いものがあるとより目立つみたいな、そんな感じだったのかな~って思います。
時雨さんとの出会い
個人的には時雨さんとシロのストーリーがすごく好き。
あたたかさってこういう事なのだろうなぁって思ったりもします。
でもここ・・・・さらに驚く事実があるんですよね。
てっきりシロ➨時雨・・・(多分ここはそうだったのかなと思います)。時雨➨シロではないんですよ。
時雨さんはなんと!!!春さんと身体の関係があったという。。。
そう思って作品を読んでみると、確かにそう思わせるような描写あったりするなぁ~と。
結局、時雨さんの存在でちょこっと立ち直るかと思ったシロが、彼の死によって更に沈んでいってしまうきっかけになってしまったのかなぁと思います。
それは同時に、春サンにしても大切な人を亡くしてしまったことにもなるのだなぁと。時雨さんとのストーリーは温かさもある分、余計にツライ。
時雨さんの死はわりと唐突だったので、もう少し作中に何かあると良かったかなとは思うのですが個人的にはかなり衝撃的でした。それはないわぁ~と・・・・。
心を取り戻していくシロ
シロはね、どんなに心を閉ざしていたとしてもやっぱり信虎には揺れているんですよね。
でも、大切な人が出来ればいなくなったときにすごいダメージをくらってしまいます。そういうのを経験しているシロだからこそ信虎を拒否し続けてきたのだと思いました。
大事にされるというのに慣れていないからそういう怖さもあるのかもしれません。
それでも信虎のまっすぐさに救われるんですよね(*^_^*)
「もう誰も好きになったりしない」
というシロの言葉は、自分にいいきかせているんですね。
時雨さんはもういないけれど、信虎はきっと時雨さん以上にシロを大切にしてくれる存在。
人とふれあうということをあまり知らなかった時のシロは、時雨さんの手を握ったときは冷たく感じたんですよね。時雨さんが冷え性ってのもあったと思うのですが。
そして最後の信虎の手を握りしめていたときは「あったけ」と言っています。これはすごく良かった!
過去編を読むと、シロにとって時雨さんに握ってもらった手は大事な思い出なんですよね。それを最後に信虎にしていて更にぬくもりも感じとってる描写だと思うの。そう思ったからここの部分はとても良かったなぁって感じました。
M.O.D.S
描き下ろしです。
シロの思い出の曲。。。
シロは信虎と新しい生活をしていましたね♥なんだかあのスレてたシロが嘘のような感じがします。
身体を売る事で生きてきたシロは履歴書も書けないんですね・・・。
そして!!!あんなにドロドロな・・・そんな場面ばっかりだったのに信虎とシロはお初がまだという~。こういう設定がすんごく好み。
「ずっと抱きたかった」って言う信虎にキュンですヨ。
「俺好きな奴に抱かれるの初めてだから」って言うシロにさらにキュン(T^T)かわいすぎでしょ~!!!
あのオラオラな感じのシロどこいっちゃったの(゚ロ゚屮)屮なシロの変化が本当に好き。
これが本来のシロなのだろうなぁって思いました。
名前なんて別に何でもいい「俺は犬なんで」って言ってたシロが信虎に「今だけ本当の名前で呼んで・・・」って言うんです。信虎と出会って良かったねって言いたくなりました。
シロの本当の名前は最後に出てきますね!それも素敵で良かったです。
ちなみに、このM.O.D.Sという描き下ろしはおそらくなのですがシロの懐かしい思い出の曲
【Memory of Dear Sky】の頭文字だと思います。
実はね、よくよく見ないとわからないのですが、これ時雨さんと出会った時に流れてた曲なんですよ!シロにとってツライ過去がとても懐かしく思えるものに変わったというのにもキュンときてすごく読後感が良かったです。
MODS/感想まとめ
ワタシはもう何度も何度も読み返しているので読み返すたびに面白いなぁと思うのですが、連載当時は脱落した人です。
なので男娼が設定だしけっこう重いしキツイから好き嫌い分かれるのではないかなぁと思います。
でもでも是非最後まで読んで欲しい。これは最後まで読まないと!!!っていう作品だと思うの。一旦脱落したワタシが言うのもなんだけど、途中で読むのをやめたらもったいない~。
シロが幸せになるラストをぜひ見届けてほしいと思います♪
MODS 電子書籍
MODS/After story(番外編)はこちら
このMODSのその後が実はCab vol.46に掲載されたんですよ!!!感想を書いていますので気になる人は是非読んで見てください。
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