南月ゆう先生のBL漫画【ラブネスト】のコミックス(ネタバレ注意)感想です。こちらは上下巻同時発売でしたので、まとめて感想をと思ったのですが。。。ページ数もしっかりあるため上下巻わけて感想を書くことにしました。
チェンジワールドのスピンオフ作品で、穂積さんが主役。
どんな作品になるかワクワクしながら毎月の雑誌を楽しみにしていたのが昨日のことのようです。
コミックスで一気に読むとまた違った面白さ・感情移入ができてさらに好きになりました。
上下巻でどうしようかな・・・と思っている方がいらっしゃればこれは2019年イチオシの作品ですので是非是非。
切なさも胸キュンも濃厚エロもあまあまも・・・全部ギュギュっと詰まった作品ですよ。ストーリーも好きだし何より絵柄が超美しくて見惚れます。
ラブネスト(上) 作品紹介
内容紹介
上巻のポイント
- 穂積さんの昔のトラウマ彼氏が登場(回想で)
- 旭さんとは相性が悪い!?
- お互い恋に関しては深い傷がある
- 反発してたのに好きになっていく。
注意ポイント
【ネタバレ注意】ラブネスト(上) 感想
チェンジワールドのスピンオフ!ずっと穂積さんの恋愛が読んでみたいなと思ってたのでスピンオフきた時はすごく嬉しかった・・・(T^T)
雑誌を読み度に面白くてハマった作品。チェンジワールドが水色とかピンクとか、そういうピュアさのある作品だとすれば今回のラブネストは深紅や濃紺みたいな少し黒さもある(深い)色のようなお話でした。
基本的には王道路線。面白くないはずない。
そしてそんな作品を南月ゆう先生の絵柄で読めるというだけで素敵さがUPします。
上巻では、まずは穂積さんがある住居トラブルを抱えていたところ、行きつけのバーのオーナーであるナルからマンションに住んでもいいと言われて間借りするところからお話がスタート。
そのナルのマンションには実はもう一人住人がいます。
今回穂積さんの相手となる旭さん。
最初は犬猿の仲か!という位相性合わなそうな二人ではあるものの、お話が進んでいくに従ってお互いの持っている傷を徐々にさらけ出していくことに。
いつしか穂積さんは旭さんの事が好きになっていくのですが、この過程がまずみどころ。ギュっとなってキュンとなって・・・面白いです!
今まではカップルを別れさせて遊んでいた穂積さんですが、自分が人をスキになったらとことん一途で健気なのですよね。
そういうギャップはこの作品の魅力のひとつです。
みどころ①穂積さんの過去の恋
穂積さんの心に傷を与えた過去の恋も今回描かれています。
読んだらまぁ・・・信用できなくなるというのもわかるし、ノンケに本気になったらダメというのも説得力のあるエピでした。
ただ・・・穂積さん本人に対しては可哀想だなと思う気持ちもあるけれど、それと変な遊びは別ですけども★
穂積さんの過去の恋は遊ばれた感がすごくあるので和臣また出てきたらヤダなぁなんて思いながら読みました。
逆にこんな男と一緒にならなくてよかったよ・・・と。
ただ、雰囲気的には確かに有村に似てるのかな?と思いました。人タラシはところ!?
有村の方が何倍も素敵ではあるけれど、明るくて女性にもモテて・・・うん似てる(笑)
和臣は酷い男だと思いつつ、彼との事があったからこそ旭さんに出会ったのだと思えばね。許せます。
みどころ②旭さんの過去
大事なところは大まかには出てくるのですが、上巻でわかるのは離婚歴があるということ。
奥さんは他の人をスキになって子供ができたらしいということがちょこっと出てきます。そしてコウくんという身体の弱い弟が居て今は海外暮らしだということ。
離婚したときはすごく傷ついてそれでナルがマンションに呼んだというような経緯があるみたいですね。
元奥さんが出て来るフラグかなぁなんて雑誌掲載時はドキドキしましたが。。。。彼女は下巻の方で登場してますハイ。
旭さんもまた、穂積さんと暮らしていく中で色々な変化が出て来るのでそういう部分はとてもみどころになっています。
みどころ③好みとはかけ離れた男を好きになる
穂積さんも認めていますが・・・旭さんは全く好みではないと(笑)
年の差もありますしね!見た目はだらしない感じもするけれど、そういう人をなぜ好きになったのか!?ですよね。
この辺りはさすが先生だなぁと思うのですが、好きになっていく過程がすごく丁寧に描かれています。
手に取るようにわかる。ドキドキが伝わってきますよ!
そういう場面を読むだけでこちらも一緒になってきゅぅぅぅんってなってしまいます(〃・ω・〃)
人をスキになる時ってそうそう!こんな風にさりげない表情にもキュンとなって、気になって、言葉ひとつに浮かれたり。。。って感情移入してしまうほど。
人の言葉は耳に入らないのに旭さんの言葉はストンと中に入ってくる時点で無自覚ですがすでに惚れていたのかな!?なんて。
【俺のタイプは もっとこうさわやか系の甘い雰囲気漂う男でー】
【こんなユルッユルのだらしない無精髭のおっさんじゃないんだよっ!!!】
意識したときの自分ツッコミですが・・・これには笑いました。まぁタイプと本当に好きになる人って違うというのはあるあるですよね。
あの穂積さんを好きにさせてしまう旭さんは。。。ゆるっゆるでもイイ男なんだと思いますけどね★
みどころ④ナル・旭さん/ナル・穂積さんの関係
実はこのラブネスト・・・ナルの存在なくしてはお話が成立しなかったりもします。
そのくらい重要人物であるナル。
彼はいったいどんな人物なのか!?というと、旭さんとは高校の同級生で離婚してボロボロだった彼を自宅マンションに住まわせてるの。それだけの財力がしっかりある人物です。
恋人は複数いるもよう。
穂積さんとの関係は、客とオーナーという立場ではあるけれど、穂積さんの事をずっと見守ってきている存在。
そのナルが二人を引き合わせたというところになんとなく。。。策略的なところも見えつつお話が進んでいきます。
たまに見せる視線が怪しくなったり温かくなったり・・・ほんと不思議な存在なのですよね。
旭さんに対しては恩があるような事が作中に描かれているのですが、そのエピは下巻で描かれています。
そのエピを読むまではずっとナル→旭さんもあるのかな?なんて想像してたりして。私は暫く妄想して楽しみましたがこの二人の間にはそういう感情はありません★ご安心を。
みどころ⑤旭さん穂積さんの関係の変化
最初は相性悪そうな二人ではあったのですが、上巻の後半では穂積さん→旭さんになっていきます。
そして旭さんも穂積さんからの好意にはまんざらでもなさそうな雰囲気が。
キスも受け入れてます。
穂積さんは旭さんに「好きって言ったら・・・あんた、俺を好きになってくれんの・・・?」と言うと「それはわからねぇ」と返事が。
この「わからねぇ」はダメとか無理とかではなくて今の時点では好きになるかどうかはわからない、って意味なの。。
それを聞いて可能性がゼロではないなら頑張りたいと言う穂積さん。
頑張ってダメならちゃんと泣いて終らせたいと。
「そしたらきっと後悔なんてしないから」
コレには旭さんの気持ちも動くのですね。上巻でしっかりと身体の関係も二人は持ちます。
今まで遊び慣れている穂積さんではあるけれど、ずっとタチだったの。旭さんとの絡みは旭さん×穂積さんで穂積さん受。
好きな相手だけ受け入れたいという穂積さんなりの何かがあるのだと・・・このエロの時に分かります。
そういえば。。。自分でしてるときにも後ろ触ってましたからね。
二人がイイ関係になってきたな~というところで旭さんの弟・コウくん帰国で一波乱です。それは下巻のお話になるので上巻はここまで。
感想まとめ
あの穂積さんが人をスキになるとこんな感じになるのね!!!と楽しみながら読んだ上巻でした。
旭さんは確かに。。。有村とはちょこっと違う感じがしますが(ワイルド)それでも真っ直ぐで魅力的です。
何を考えているのかはわかりにくい部分はあるけれど、あのナルが友人と言って世話しているだけあるのできっといい人なのだろうなぁと思ったりもします。
基本ナルって職業柄色々な人を見てると思うので、人を見る目って厳しいと思うのですよねぇ・・・
それぞれのキャラがすごく生きてるな!って思う作品。穂積さん・旭さん、そして有村・要祐・・・さらにはナル!
ちなみに!有村ののろけにはニヤニヤしてしまいました★
「俺はあいつの生き方も含めて 人生まるごともらうつもりなんで」
こういうのをさらっと言えちゃう有村最高です♪
上下巻読み終わると、旭さんもこういうセリフさらっと言いそうではあるのですけどね~!!
上巻も200P超えで読み応えあり。
ギュギュっと色々つまって濃厚な1冊でした。キュンキュンしたい人は是非読んで欲しい。