【日に流れて橋にいく1巻】作品紹介
作者名 | 日高ショーコ |
出版社/レーベル | 集英社/愛蔵版コミックス |
発売日 | 2017/10/25 |
藤雪の評価 |
内容・あらすじ紹介
内容
かつて大きな賑わいを見せていた、老舗呉服店「三つ星」。その三男・星乃虎三郎が、三年ぶりに英国から帰国した。 新しい「三つ星」を作ろうと意気込むものの、店の者からはまったく歓迎されず、変わらず優しいのは、長兄の存寅だけ。 一方、虎三郎を知っているらしき、謎の男・鷹頭も、「三つ星」再建のため、独自に動いており…。
注意ポイント
感想は以下より。ネタバレ含みます。
こんにちは!今日は非BLだけどハマっている日高ショーコさんの【日に流れて橋に行く】1巻の感想を!こちら、発売日に紙書籍で購入してたのですが感想が後回しになってました。
巻号がついているのでお気づきの人も多いと思いますが・・・まだ続いています。長期連載になりそうですよ?
さて、非BLではあるのですが作中に出てくる男たちの関係性というか色々な思惑がぶつかり合って面白い!
ここら辺はさすがは日高ショーコさんといった感じでしょうか。非BLではあるのにBL感も漂うような(笑)イケメン男子にうっとりです。
登場人物紹介
「三つ星」の三男。三年間の英国視察より帰国し、「三つ星」で働くことに。怜司とはこの英国視察の時に出会った。
突然「三つ星」を訪れた謎の多い男。背が高くいつも綺麗な格好をしている。
「三つ星」の長男で現当主。虎三郎の帰国後、様子が変わっていて・・・・。こちらも謎が多い人物。
「三つ星の番頭。虎三郎とは幼い頃からの付き合いで「雀」と呼ばれている。
【日に流れて橋に行く1巻】 みどころ・ネタバレ感想
今回のストーリーは呉服店ということもあり何かモデルになった呉服店があるのかなぁ~なんて思いながら連載を読んでいました。
が・・・どうも違う。元になりそうな呉服店はすでに名前がちょこっと変わっているけど出てきていて・・・
これは日高さんがさらに作りあげた呉服店なのだろうなぁという結論に至りました。
あとがきにも一応時代背景は史実に沿うようになっていて、実在の人物に近い描写や出来事を適度に織り交ぜながら展開していくようになっていると書かれていました。
デモ!ノンフィクションであくまでここら辺は想像物として読んで下さいね(*^_^*)という事で・・。
私の疑問もここで晴れました。ここから感想にいきますね!
簡単に説明するストーリーの流れ
けっこう背景的には明治時代ということもあり、保守か革新かで揺れ動く時だったのかもしれません。
「三つ星」呉服店の三男、星乃虎三郎は英国へ視察のため3年間いたのち帰国。どのように三つ星をもり立てていこうか夢いっぱいの様子で店に戻ってきました。
ですが、3年間で兄・存寅もお店の様子も少し変わってしまっていました。
虎三郎は三つ星に新しい風を吹き込もうと意気込んでいるのですが、従業員からは歓迎されず。
そんな中、三つ星を尋ねてきた鷹頭怜司の存在によって一気に状況が変わっていきます。
伝統を守りたい、守るべきだという人、店を守る為には何かを変えていかなければいけないとい人、この両者のぶつかり合いも見物でありそして彼らが見つけ出す「三つ星」の将来はどんなものなのか?
すごく興味深いストーリー展開になっていると思います。
今回は非BLということもあり、この作品のなかでは当然ですがBがLする展開はありません。
男と男の絆だったり、信頼・共闘は描かれると思います。ここら辺に少し萌えを感じながら読むとさらに面白いかも!
存寅と虎三郎
読んでてふと思ったのですが・・・存寅は長男で虎三郎は三男。では次男はいずこ?
いちおう作中には「寅次」という名が出てきているのでこれが次男だと思うのですが・・・。
次男くんはまたどこかで登場してくるのでしょうか?
存寅は、虎三郎に「好きなように生きなさい」「私が必ず・・お前の事を守るから」と言うくらい頼りになって優しいお兄さんです。
ですが、3年経ち帰国してみるとその兄にも変化が。
ここら辺は少し謎で、兄が何の目的でどうしてそんな行動を取っているのかはまだ明かされていません。
店の者を敵に回し、皆から影でなんと言われようとも密かに動いていたことには何か意味があるとは思うのですが。。。
優しい顔がなんだか切なく思えるくらいに儚い感じの当主です。
雀にも商才がないと言われる兄・・・だからこそ私はいつか存寅がしていたことが実を結べばいいなぁって思っているのですけどね。
何かをはじめるときには必ず先行投資は必要になってきます。
虎三郎の英国視察も、そして存寅が何に使っているかわからない金額も・・・全て店のために・・・虎三郎のためにやってたことだと思いたい。
後半で姿を消してしまった存寅・・・どこにいるのかはまだわかって無いのが気がかりです。
鷹頭と虎三郎
鷹頭と虎三郎は英国で知り合ったのですが、よくよく読んでみると、もっと前に知り合ってると考える方がしっくりきます!虎三郎が随分と惚れ込んでいたようです。
帰国前も一緒に帰って欲しいと懇願していたのですが・・・一人で帰国したんですよね。(本当は一緒に帰国してたのですけどね!)
鷹頭が三つ星を訪ねてきてからなんか一気に物事が動いたような気がします。
やや傲慢で強引で・・・それでも虎三郎が惚れ込んで信頼しているということは何か惹きつけるものがあるのでしょうね。
実は私、この2人の掛け合いというか・・・感情のままに話す虎三郎と静かに淡々と話す鷹頭のコンビ大好きなんですよね。
面白いです。
ただ、鷹頭には少し謎があってこれからどんな感じに展開していくのか予想もつきません。
このまま2人で力を合わせて~という展開を望んでいますが、鷹頭の思惑はまた別のところにありそうなので少し不安もあります。
あと読んでて思ったのは、鷹頭は随分と身なり(外見)を気にするというか重視派なのだろうなぁと。
自分にしろ、建物にしろ・・・そして選ぶ相手にしろ。。。
反対に虎三郎は人を見る目はあると思います。
時子ちゃんを選んだのが何よりの証拠。
そして存寅のことにしても「兄さんはすごい」「兄さんのやり方は間違ってない」と言っています。
このセリフ通りの展開になるような気がするんですよね。存寅のやり方がちゃんと虎三郎の成功の土台になるような・・・。
話を時子ちゃんに戻すのですが、鷹頭は時子ちゃんを選ぶことは反対だったようです。
虎三郎が気に入ったと言ってました。
だから余計に彼女にはうんと活躍してもらいたいです!!!
美人で教養のある坂巻さんと時子ちゃんの対応の違いよ・・・・(`ヘ´) プンプン。
でも思うのですよね、時子ちゃんみたいなタイプは虎三郎みたいなトップがいて初めて花咲くタイプだろうなぁと。
と言いながら、鷹頭も虎三郎の事を認めているというのが伝わってくるのですけどね(*^_^*)
喧嘩しながらでも認め合って自分達の新しい流行を作りあげる過程をすごく楽しみにしています。
五百雀と虎三郎
虎三郎と番頭の五百雀・・。
喧嘩する場面があるのですが・・・ここで雀の態度にんんん?ってなったのですが虎三郎とは幼い頃からの付き合いという帯を見て納得。
幼なじみみたいな感じなんですね多分!
五百雀はだからあんなに虎三郎いつかっかることができるのだなぁと( ´艸`)
虎三郎だけが「雀」って読んでいるのでしょうね。
雀も三つ星が大事、虎三郎も三つ星が大事。
お互い大事なモノは同じなのだけれど今は方向性や考えが違うだけなんですよね。
いずれどこかで交わるときがくると思います。
経営ということで・・・わりと鷹頭と雀の衝突の方が多くなったりして・・・。これからの楽しみにとっておこう。。。
日に流れて橋に行く 感想まとめ
面白いですね!時代背景もですが三つ星の状況や取り巻く環境がすっと入ってきて読みやすい。
流石は日高ショーコさんだなぁと思いました。
虎三郎を中心にどう変わっていくか本当に見物です。
存寅の所在も早くわかるといいな・・・寅次もいつか出てくるのかな?というか寅次は何をしている人なのでしょうね?
日高さんの作品の特徴なのですが、本当にそれぞれのキャラが際立っててすごく面白いんですよね。
脇キャラも濃いというか!
今後もすごく楽しみです。
まずは次巻!
次巻は三つ星の社長に虎三郎が!?!?という展開です。
鷹頭の秘密というか思惑も徐々に明かされていくのかも知れませんね!
月刊なので2巻が読めるのも早いかなぁ!?と期待しています。
ということで感想でした☆
非BLですが、日高ショーコさんの作品に興味のある方は是非お手にとって読んでみて下さい!先日から電子配信開始されています。
電子書籍
日に流れて橋に行く