楔ケリさんの【グッバイ・ハーレキン】を特装版で購入してたのですが、感想を書くのがすっかり遅くなってしまいました。
表紙もすごく豪華で期待大でわくわくしながら読んだのですが・・・読み終わった後は正直特装版じゃなくてよかったな・・・と。(私にはです)
というのも、この小冊子、イラストはたくさん掲載されてはいるのですが私が欲しかったものじゃなかった(・_・、)
特装+小冊子がつくだけで300円プラスと思うとちょっとガッカリ感のほうが強かったです。
BLコミックスを購入する人って漫画が読みたいわけですよね(~_~;)小冊子っていったら漫画が付いてくると思うじゃない。
イラストじゃなくて漫画が読みたい!!!てなったのでスミマセンが初っぱなから辛口になってしまいました。
楔ケリ先生はバラ配信されてる「狂い鳴くのは僕の番β」がすごく好きで、読んではいるのですが・・・作品の中身じゃなくて小冊子でううううう・・・っです。イラスト集ならそう書いて欲しいな・・・って。
でもイラストとかがお好きな人にはとても良いと思います。
先生のイラストはすごくキレイですし★だから特装版の表紙はすごくステキです。
かなり豪華!金がすごく特徴的ですごくこだわりの感じられる表紙になっています(*^_^*)
グッバイ・ハーレキン 作品紹介
作者名 | 楔ケリ |
出版社/レーベル | 一迅社/gateauコミックス |
発売日 | 2018/5/31 |
藤雪の評価 | 3.5 |
内容紹介/作品のポイント
人気モデルとして活躍する志水瑛知は新進気鋭のブランドGallantQuartzのメインモデルに大抜擢される。しかし、自分を推薦したデザイナー・玖保晶之が高校時代に体の関係を持った同級生だと知り―― 俊英・楔ケリが描く。執着と愛憎の渦巻くファッション界。
注意ポイント
【ネタバレあり】グッバイ・ハーレキン 感想レビュー
業界BLで、デザイナー×モデル。 そしてこの2人は高校の時に同じクラスだったという経緯があります。
デザイナーである玖保晶之がモデルである志水瑛知のことを「先輩」と言っているのは、同じクラスだったのだけれど瑛知は留年したために本来なら学年は1個上という理由があるからなんですね。
作品全体を通して思ったのは、けっこうな執着系。
華やかなデザイナー・モデルという舞台ではあるのですが、本人達は色々と黒いものを背負っていたりします。
光と影みたいな・・・そんな作品だったでしょうか。
ただ、瑛知の過去は確かに暗いもではあるのですがそこにぐぐっと感情移入はできなかったんですよね。
わりと慌ただしい作品だったってのもあるのですが(エロもたくさんでしたし)、ちょっと色々なものが濃すぎて瑛知の過去が薄れてしまったのかな?と。
晶之の執着がスゴイ
最初の出会いは、2人とも同じようなタイプ同士なのかなと思ったのですが、晶之が瑛知を知ってからの執着はスゴイものがありました。
手に入れる為の10年計画みたいな感じですよね。
執着系が好きな人にはかなりゾクゾクっとするくらいの執着ではあるのですが、お互いに好きとか嫌いとか愛とか・・・そういうのが不器用なところがあるので気持ちの変化とかが見えにくかったかなぁ。
ただただ晶之が執着してて、最後になぜか瑛知が振り向いた!って印象が残りました。
晶之の執着を軸に書くと瑛知が薄れるし、瑛知の過去を軸に描くと晶之が薄れるし・・・どっちも濃いから調理が難しかったのかなぁ・・・って思います。
だからアップダウンがなくて、けっこうダッシュで駆け抜けた!みたいな・・・私にはそんな印象の作品でした。
晶之の執着は個人的には好きです。
こんな風に捧げたいと思う男の人に出会ったことは、晶之の将来にもすごく変化をもたらしたのだろうなぁって思うから。
エロ描写も多い
契りケリさん。。。そうでした!
けっこうエロも妖艶な感じでエロいんですけど・・・今回も多かったですね。
よくわからなかったのは。お兄ちゃんと灰田さんのエロいった????
あの2人がデキててもあんまり驚かなかったし・・・ただここの関係は灰田➤兄の気持ちの方が大きそうですよね。
お兄ちゃんは父親の視線を集めたくて必死だったけど、それにちょっと嫉妬してたりしてたのかなと思うような灰田の行動でした。
灰田はあきのの計画にも加担してたので・・・わりとクセのある男なのかもしれませんねぇ。
ちょっと嫌なヤツですが輝未はわりと素直だから・・・灰田の方が怖いなって思いました。灰田の執着もすごそうですヨ。
あと・・・紛らわしかった・・・てるみん・・・髪の毛短かったのね(~_~;)って。
最初一読したときには誰!?ってなっちゃって。やっと2回目読んであぁぁ~てるみんか!と。
最後は意外にもどちらも執着系
最後の瑛知はよかったですね!何色にも染まれるっていうのは何にも執着しないしこだわりがない。いわば無な瑛知がこれまで描かれていたのですが・・・
最後は晶之のような存在が必要だったんだなって思ってるシーンがあって・・・
晶之に対しての執着心みたいなのも生まれてきたんだな~と。
晶之とだったらきっと瑛知が欲しかったものを与えてくれるんじゃないのかなって思います。
感想まとめ
ストーリー的にはサクセスストーリーなので、執着系とかでもモヤっと感とかはなく読めましたが・・・
とにかく2人のキャラや背景が濃すぎてゴチャゴチャっとしてしまったなぁという印象はもちました。
どちらも濃いからぶつかっちゃって、結局思い返すにしても最後のくっついた2人しか思い出せかったなぁと。
すごく瑛知の持ってる過去もシリアスだし、晶之の生い立ちもダークで執着が生まれる理由もわかるけどそれが残らないくらいにすべてが濃い。
だから2度、3度読んだ方が楽しい作品ではあると思います。
病み系かと思ったらそこまで病みっぽくは思えなかったので、そこは読みやすいとは思います(*^_^*)
やっぱり楔ケリさんは絵が綺麗ですよね!私は高校生の時の2人とかとっても面白そう!って思ったので・・・高校生が主役の作品を読んで見たいなって思いました!
また次回作も楽しみにしたいと思います。
電子書籍
グッバイ・ハーレキン