【僕の中に君がいない】作品紹介
出版社/レーベル | フロンティアワークス/ダリアコミックス |
発売日 | 2020/7/21 |
ジャンル | 記憶喪失,同級生,切ないBL |
展開 | |
胸キュン | |
エロ | |
満足度 |
内容紹介
大好きだからこそ、失くした君との記憶
大学生の昴は、事故で一部記憶をなくしてしまう。
それは高校の同級生・壮司と「同居している」記憶。
当時、自分と違ってクールでモテる彼とは話したこともなかったはずなのに――。
退院して2人で暮らし始め、もう一度壮司のことを知っていく昴。
意外と世話焼きで心配性な彼から、ふいに見た事もない優しいまなざしを向けられていることに気づき…。
円藤エヌさんの【僕の中に君がいない】BLコミックスのネタバレ含む感想です。ダリアで連載時、かなり気に入って読んでいました。
恋人同士の昴と壮司ですが、昴が事故をきっかけに壮司との記憶を失ってしまうという記憶喪失ものです。
記憶を失った昴は、友人として壮司とルームシェアしていると思っているのですが、色々なことに違和感を覚えはじめ・・・!?
後半はわりととんとん拍子に進んでいくので、さらっと読める作品かな?という印象です。ただ、壮司が健気で中盤は切なかったです。
どちらかというと、切なさのある作品が好きだという人にお勧めの1冊。
注意ポイント
感想は以下より。ネタバレ含みます。
【僕の中に君がいない】ネタバレ感想
同居しているのに誰なのかわからない!?
交通事故にあった昴は、同居するという壮司の事だけなぜか覚えていませんでした。
友人でルームシェアをしていると壮司からは説明され、以前と同じように生活していくのですが、いたるところに違和感を覚え始めます。
実は二人は恋人同士。ただ、恋人同士であったのならば、自分たちの関係を教えればいいのになぁ・・と思っていたのですが、これには理由がありました。
読み進めていくとそれがわかってくると思います。
とにかく・・・2人はお互いの事が大好きなのですよね。
高校時代からの付き合いの二人。その高校生の時のお話もとても好きです。
二人の高校時代に思わず胸キュン
壮司はいわゆるスパダリくん。家柄も良く、欠点がないかのようなそんな彼と昴はどうして付き合うようになったのか。
二人がくっつくまでの過程が思った以上にしっかり描かれていて、そこがまたよくて何度も読み返しています。お気に入りのエピです。
息の詰まるような学生生活を送っていた壮司。そんな彼の学校生活を変えたのが昴だったのですね。
昴は両親がいないという境遇を悲観するわけでもなく、前向きで明るい子。
接点のないような二人だったのですが、実はお互いに色々なものを埋め合えるような存在だったのだろうなって思います。
壮司の上っ面だけを見て接してくる人たちと違い、昴だけはまっすぐ【壮司】という人物を見ている。
壮司にとってどれだけ昴が大きな存在だったのかが読んでて伝わってきました。
二人が同居することになったのは、昴が東京に行きたいと言ったことがきっかけ。
ただ、自分の境遇があるので諦めようとしていた時、壮司が「諦める必要はない、方法なんていくらでもある」と背中を押してくれます。
自分も東京の大学を受けるから一緒に行こうと。
そう言われた時の昴がキラッキラしててとても可愛かったです。
二人が付き合うようになったのは、壮司が告白したのがきっかけ。自分の気持ちははっきりしてなかった昴ですが、色々あって自分の気持ちに気づいたようです♪
もう高校時代の二人にはキュンキュンしっぱなしでした!
昴はなぜ事故にあったのか?
一緒に東京へ行き、同居が始まった二人は仲良く暮らしていました。
とっても順調だったのですが、幸せすぎて昴が色々と気にしてしまったのかな?と思います。
前半を読んでいてわかっていた事は、昴が事故にあう少し前、壮司と言い合いをして家を飛び出したということ。
その後に事故に遭っています。
気になるのは、言い合いの内容と原因ですね。それは後半でわかります。
どうしてわかったかは、事故によって壊れた昴のスマホのデータが復元されたから。
過去の写真を見て、いろいろと昴が思い出していきます。そして、とても壮司の事が大好きだったことも。

大好きだからこそ、自分が足を引っ張りたくないと思ってたのかなと。
お互い大好きだからこその悩みや葛藤・・・切なかったです。
記憶はなくなったのですが、結果的にはお互い本当に大事だとわかってよかったです。
あまあまラスト!
ラストは本当にほっとするような展開でした。お父さんにも二人の強い気持ちも話す事ができましたしね!
この二人が離れる事はないと思いました☆
描き下ろしは二人のエロがちょろっと拝めました。ちょっとだけ意地悪な壮司も好き。
まとめ
記憶喪失ものなので、切なさはあります。
ただ、二人の高校時代のお話だったり色々と入ってくるので、切ないよりもキュンが多かったように思います。
ゴチャゴチャしてなくて、すっきり読めたのも個人的には高評価。
記憶がない間に他の人がちょっかいかけてきて・・・なんていうドロドロが好きな人にはあっさりめなので物足りなさはあるかもしれませんが、個人的には切ない中でドロドロ~な苦手なのでこういう方が好きです。
壮司のスパダリ感が素晴らしかった☆
面白かったです。
電子書籍
9/22~配信開始です。
僕の中に君がいない