晴屋うまこさんの新刊BLコミックス感想です。オメガバースの「ニャアと鳴くから愛してよ」とバラ売りの「駄犬、むしゃぶりつく」で絵柄が気になって今回紙で購入してみました!
こちらの作品もバラ売りで配信されていた作品のコミックス版。未読だったので今回紙が初読みです。
描き下ろし+【レトロBL】で掲載されていた作品が同時収録されているのでバラで読んでいた人も楽しめると思います。
描き下ろしは5P 。カバー下ありであとがきもカバー下にありました♪
その顔見たら、我慢はできない 作品紹介
あらすじ 作品内容
イケメンで、スタイルも良くて、仕事も出来て、人当たりも優しく、笑顔も爽やかな松川。
他人には言いたくないけれど、それもこれも積み重ねてきた努力の日々があるおかげ。だからこそ、みんなが羨む程の美形なくせに、見た目も人当たりも気にしない“結城(ゆうき)"の奴が目について仕方ない。
そんな嫌いな後輩の言葉責めに、俺が気持ち良くされるはずが……!?
――Wイケメンの淫らな壊れっぷりが快感!!甘S後輩×美容マニアの努力型先輩リーマンたちが贈る、エロとろオフィスラブ♡
注意ポイント
その顔見たら、我慢はできない ネタバレあり感想
電子はバラ売りのみでコミックス版はまだ配信されていないようですね。
バラの方は1巻200円くらいなので・・・コミックス版の配信を待つ方がお安く読めると思います。定価650円プラス税なので700Pくらいになるでしょうか。
表紙・帯からもうエロエロ作品なんだろうなぁというのがわかります。
エロエロばばっかりだったらどうしよう・・・(感想書きにくい(-_-;))と思っていたら、中身は確かにエロかったですがストーリー性もちゃんとあって面白かったです。
会社でエロ!っていうのは個人的にはあまり好むシチュエーションではないのですが・・・それがあったとしてもトータル的に面白かったなぁと。
受・攻もキャラ的に好きでした。
あと何より!!!晴屋うまこさんの絵柄が好きですね。キレイ!!!
キレイな絵でエロ多めの作品探している人は是非。
会社の先輩後輩
攻め受けの関係は、会社の後輩(攻)と先輩(受)です。
容姿にすごくこだわりがある松川(受)は日々の努力を惜しまない生活を送っていました。努力家ですね!
そんな松川の後輩に・・・努力しなくても容姿端麗な結城がいてその子を見るたびにイライラ。
ひっそりと努力している姿を・・・その苦手な結城に見られたことでストーリーが動きます。
といってもしばらくは松川の事を丸川って言ってたり、攻➡受が薄い気がしてだ・・大丈夫?って思ってましたがそんな事なかったです。
ただ単に、結城ってコミュ障で人付き合いが苦手だったんですよね。
松川の性格もあるでしょうが、松川とはなんとなくイイ感じにコミュニケーションが取れているというか。
松川はけっこうできる先輩だなぁって思ったり。
松川に「仕事のためには皆に合わせて話すことも大事」と言われ、結城なりに努力したりする場面もあってけっこうこのあたりはかわいいなと。
ここまで読むとどこがエロエロなんだ・・・って思うでしょ?
なんかね、途中結城が急に変わった人みたいになるの・・・。どした!?ってここだけは思いました。
松川に嫌いって言われてなんとか気にしてほしい!って思っちゃったのかしら?
会社で急にチューから始まって・・・知らない間にペラペラしゃべりながら松川のT子咥えて・・・。
エロいことしてる時の結城はなぜか饒舌で・・それはそれで面白かったです。(※この2人、エロエロですけど最初は繋がってません)
エロ特化な作品だからまぁ仕方ないかな~~~~~って思って最初は軽く流して読みました。えへへ(〃´∪`〃)ゞ
結城がえらいSっぽく思えて、あれ?これはSとMの話になっていくのかな?と。思ったけど・・・結城がたまにワンコみたいに思えるときもあって。
けっこうギャップ萌えもあります。
劣等感
松川もすごくイケメンでスタイルも良いのですが、容姿に対してのこだわりと・・・ものすごい劣等感があったりします。
これは後でしっかりストーリーに入ってて、松川が容姿に固執するのも納得。
過去の経験から容姿がいいほうがいい、人がみな寄ってくると思うようになるの。
だから自分磨きに余念がない。
反対に・・・結城はというと容姿に関してはほんと生まれ持ったものであまり興味がないんですよね。
清潔感さえあればいいみたいな・・・。
そんな彼は新人でコミュ障で・・・だから自分が結城を支えてあげなきゃと思うようになります。
ギブアンドテイクじゃないですが、彼が自分だけに見せる顔があって自分が支える!と思っている間はたぶん松川の気持ち的にも均衡がとれてたんですよね。
キスしたり、もちろん・・・繋がったのもあって特別だと感じることもできて。
松川は結城の事が気になって好きになっていけばいくほど・・この容姿に対する劣等感が出てきてしまいます。
結城が女性の髪の毛に触れ、自分以外にも笑ったりする姿を見て・・・・不安になるのよね。
人に好かれる、人が寄ってくるというのに「容姿」が関わっているとすごく思い込んでいる部分があるので綺麗な子を見るとそういう感情が生まれても仕方がないかなぁと。
なぜそういう思考になるかはちゃんと作中に書かれてます。
中学生の頃はちょっとぽっちゃりで、陰キャラだった松川。
この中学の時のクラスメイトがね・・・容姿だけで判断して誰も自分をみてくれず必要としてくれなかったという記憶が。
その後、容姿に気を使い、イメチェンを果たし・・・高校デビュー。
そうしたら中学のころと同じようなことをしてもまわりの反応が違う。
「見た目は大事だ」
そう強く思うように。
みじめな時も経験しているから余計にまた「さえない奴」の枠に入ってしまうのが怖くなるんですね。
そう思えば思うほどどんどん気持ちも追い詰められていってしまうの。
他の人と自分を比べ、劣等感がむき出しになってしまって精神的にもけっこうきてしまって。
こういうのは結城には理解できない部分かもしれません。
必死なのは結城も同じ
普段は淡々としている結城ですが・・・松川に「ただの先輩後輩でいたほうがいい」みたいなことを言われ、必死な顔を見せます。
この表情が変化するところが・・・すんごくかわいかった(*ノωノ)
必死に訴え素直に気持ちを口にする結城は・・・やっぱり色々な意味で松川にないものを持ってましたね(⌒∇⌒)
だから2人が惹かれあうっていうのもあると思います。
2人が正反対だから。
ちなみに・・・気持ちがしっかりつながってからのエロが一番エロかったです。
結城・・・・カッコいい。
紅目の贄、神の灯 の感想
こちらは「レトロBL」に掲載された作品です。同時収録でした。
ちょっとかわった設定でしたね。
「守り神様」と言われる神様のおはなし。
ある家に閉じ込められた守り神さまのために、供物として人が与えられてきたのですが・・
皆、死んでしまうとのことでした。
そして、今回の主人公もまた守り神さまの供物に。
でもこの子だけは特別だったようですね(⌒∇⌒)
皆神様と交わったら目が赤くなっていくのに比例して衰弱していったようですが・・・そんな気配もなく。
それに、この2人はラブラブです★
名前を与え合うシーンもとっても良かったです。
最後に主人公は人ではなくなって守り神様の一部になったようですヨ。
2人で一緒に屋敷の外へ出ていけてよかった。守り神様がほんとうにかっこよくて・・・キレイ。
灯もかわいらしくて・・・とっても味のある作品でした。
感想まとめ
2作品が今回のコミックスに収録されてました。
どちらも予想以上に面白かったです。晴屋うまこさん・・・またチェックせねば。
重くないのでさらさらっと読めるのもいいですね。
絵がキレイなのでシリアスな作品もすごく似合いそうです。
電子書籍
その顔見たら、我慢はできない