大好きな仕立て屋と坊ちゃん2巻の感想です。1巻も好きでしたが、2巻は切なさありキュンあり・・・ドラマティックでした。すごく良かった!
描き下ろしが好き過ぎて何度数ページを読み返したか・・・。切ない部分もあったけど、それはこの2人にとって必要な距離で時間だったのかなって思います。
大島かもめさんが大好きなのもありますが、本当に作品が出る度に好き度がUPしています。
仕立て屋と坊っちゃん 作品紹介
内容紹介
良家の御曹司・高宮秀一郎には長年片想いしている相手がいる。
スーツのオーダーメイド店「テーラー片山」の店主であり妙な色気の持ち主の片山彰だ。
秀一郎の熱烈なアプローチによりカラダだけは許してもらっているが果たして「付き合っている」かは微妙なところ…。
そんなとき、イギリスから片山の元同僚であり新進気鋭の若手実力派・寺島が片山の前に現れて――!?
波乱の幕開け、待望の第2巻!!
2巻のみどころポイント
- 坊ちゃんと片山さんの関係は変わらず微妙!?
- 坊ちゃんに強敵現る
- 離れて強くなる関係もある
- 片山さんの想いは?
注意ポイント
仕立て屋と坊ちゃん2巻のネタバレあり感想
1巻のピュアな感じもすごく好きですが、2巻は発展性もあって2巻が出た事でさらに2人のストーリーに深みが増したと思う。
坊ちゃんの一途な気持ちは変わらないけど、彼自身はしっかりと大人へと成長していってると思います。
1巻ではわりと気持ちを前面に出していて、若いなぁ・・・と思う場面もあったけれど2巻では坊ちゃんなりに片山さんのためを思って背中を押してあげるシーンもあったりでそのあたりの変化にぎゅっとなりました。
そして・・・坊ちゃんのやってきた事は全然ムダじゃなくちゃんと片山さんの帰る場所になってたんだと思うとじ~んときてしまいました。
面白かったし、感動しました。
坊ちゃんと片山さんの関係は変わらず微妙!?
確かに1巻でも付き合う、付き合わないとかなかったけど・・・てっきり付き合ってるものだと思ってました。
でも2巻でもはっきりしないまま、身体だけは繋がったけど・・・状態だったんですね(^_^;)
片山さんがツンデレさんのもあるのですが・・・・片山さんなりに坊ちゃんの事は大事にしているとは思うのだけれどやっぱり冷たいなぁ~!!!って思う事もしばしば。
私なら片山さんみたいな対応されたら心折れてしまいます(T^T)
でも・・・片山さんにとって坊ちゃんは安心できる人なのだろうなぁ~というのも伝わってくるんですよね。
体調が悪いときにいっしょに居て欲しいって思うのは、やっぱり好きだからだと思うし安心できる存在だからなんですよね(*^_^*)
身体が弱っているときの片山さんは素直で、その場面だけでもキュン♡ときちゃいました。
片山さんの症状が気になって急いでやってきた坊ちゃんはほんとわんこだなぁ(^_^;)って思ったり。。。
でも正直坊ちゃんってスパダリだと思うんですヨね。スパダリなんだけど・・・片山さんの前では超わんこで。
年の差BLの面白さも詰まった作品だなと思います♪
坊ちゃんに強敵現る
2巻では、片山さんとなにやら関係の深そうな男性が登場してきます。
彼は片山さんとは仕事上の先輩後輩のようで名前は寺島さんと言います。
寺島さんは世界的に有名な老舗に勤めるカッターのアシスタントをしているのだという。
やや自信家ではあるものの、実力も相当のものみたいですね。
そんな彼はロンドンを拠点にしているのですが、今回どうして片山さんの所へいたのか。
片山さんをロンドンの自分の所へ引き抜こうとやってきたようでした。自分といっしょに仕事がして欲しいと・・・。
寺島さんは独立を考えているようなのですが、独立するときには片山さんに側にいて手伝ってもらいたいと思っているようです。
坊ちゃんにしたら・・・とっても嫌なコトですよね。
せっせと通い妻しているのに、離れてしまったら・・・・。
読みながら、多分、片山さんは何だかんだで行かないだろうと思ってました。
でも・・・坊ちゃんが背中を押す形になるんですよ(T^T)
多分、坊ちゃんにイギリス行を勧められるまで片山さんは迷ってたし断るつもりだったと思うのですよね。
昔の坊ちゃんなら嫌だ嫌だって駄々こねてそうだし、自分もいっしょに行く!って言いそうなのですが、自分の気持ちを押し殺して片山さんを見送る姿になんか大人になったなぁ・・・って思いました。
自分の存在が片山さんの足枷になったらダメだと思ってたみたいで。
それに、片山さんの服を作る姿が好きだから縛りたくないっていうのもあったのかもしれませんね。
片山さんの旅立ちの時はなんか。。。。切なかった。坊ちゃんの表情がなんとも言えなかったです。
泣くとかそんなんじゃなく、ただ心から祝福できていない曇った表情だったので余計に心にズシリ。
坊ちゃんと片山さんは離れたからこそ強く結びついた
片山さんがロンドンへ旅立ってから1年。
坊ちゃんと片山さんはこの間一度も会わなかったみたいです。
インターン生活を送ってたというのもあるのですが、それでも坊ちゃんが1年も我慢してるなんて!?!?です・・・。
でもコレにはちゃんと理由があってその理由にもキュンとなりました。
坊ちゃんは坊ちゃんなりに大人になって成長して自分に自信が持ちたかったのだなぁと。
片山さんの所へ会いに行ったときも雰囲気が違いましたもんね!
なんか落ち着いたというか。
自分のコトで精一杯だった時よりも、周りが見えてる気がしました。
それでも片山さんを目の前にして「会いたかったです」と言った時の表情はね・・・ぐっときちゃう。
我慢してたんだなぁ・・・。
片山さんも同じような気持ちなんだろうなぁと思える無言のカットが素敵で・・・この場面はぎゅっとしたのとほっとしたのといろんな気持ちになりました。
ちゃんと相手の事を考えて自分のコトも考えて離れる事を選んだけど、これが結果としてより2人の結びつきを強くしたのだと私は思う。
坊ちゃん男らしくなった(T^T)
片山さんの帰るべき場所
最初からそう思ってたのか、坊ちゃんが会いに来て気持ちが固まったのかはわかりませんが・・・片山さんは日本に帰る事を決めたようでした。
寺島さんはずっとロンドンに居てもらうつもりだったようなのですが・・・
片山さんが骨を埋めたいところはロンドンではないって寺島さんに伝える場面があります。
「この国に居れば居るほどその気持ちが強くなる」
「僕には僕の帰る場所・・・帰りたい場所があるって それはここじゃない」
そう言いながら思い出してるのは坊ちゃんの顔なんですよね。もうそれだけでじわり。
ちゃんと坊ちゃんの気持ちは届いてて、片山さんだって坊ちゃんといっしょにいたいんだなってわかる場面で嬉しかったです。
「君と覚悟を共有できない ごめん」
って寺島さんに言っているということは、話の流れから覚悟を共有したいと思う人は別にいるって事になりますもんね(*^_^*)
帰国したときに、坊ちゃんが迎えに来てて抱き合った時の片山さんのあの安心したような嬉しそうな顔がそれを物語ってるなぁ~!!!と。
坊ちゃんも13年越しで本当に片山さんの心も手に入れる事ができて良かったねって思います(#^_^#)
一途すぎて健気で・・・ほんとわんこですよね。それでも2巻ではかっこいいじゃない!って思えるからそういうのも含め坊ちゃんの成長は楽しめました。
番外編と描き下ろし
番外編は・・・ちょっといつもの坊ちゃんでしたけど笑 かわいかったです。
一生懸命なんですよね。
それに・・・片山さんが昔の出来事を覚えていたっていうのがすごく素敵。
番外編にはエロがちょろっとあったけど、ほんと片山さんたら・・・飴と鞭だわ~って思う・・・。
2つめの番外編は。。。何気に年の差気にしてる片山さん萌えです( ´艸`)
2巻で一番好きなのが描き下ろしかもしれません。
ここには片山さんの究極のデレが詰まってるので。それに・・・坊ちゃんが言われてすごく嬉しい言葉を言ってくれたっていうのも私はすごく良かったなぁって思います。
ちゃんと片山さんの口から「君は特別だよ」って言われたみたいで読みながら坊ちゃんに感情移入しちゃってたからじわりと来ちゃいました。
とっても良かった(T^T)
読後感もすごく良くて、この描き下ろしを読んだらまた最初から読み返したくなりましたヨ。
感想まとめ
面白かった。。。この作品は続編がでて本当に良かったと思います。
1巻でう~んって思ってた人も是非1巻・2巻で読んで欲しいです。
年下攻って最初は超ワンコなんだけど、気づいたらわんこだけどうわっスパダリだ・・ってのが多くないですか?
もともとスパダリ系な子もいるけど、成長するにしたがってさらにいい男になっていきますよね。
番外編のちょこっと幼い感じも良かったし、こんなに一途に人を想っていられるってすごいなぁ~って思いました。
イチオシ作品です!
電子書籍
似た設定のお話はこちら。この作品も面白いです♪