こんなおはなし
ラムダンはララを無事に逃がすため、ララのふりをして花嫁に成り代わる。
適当なところで富豪の家から抜け出すつもりだったラムダンだが、婚儀の初夜、
媚薬で自由にならない身体を仮の夫となったウルジに激しく犯され、翻弄されてしまい――?
ララの結婚1 作品紹介
作者名 | ためこう |
出版社/レーベル | リブレ ビーボーイコミックスデラックス |
発売日 | 2018/10/10 |
藤雪の評価 | ★★★★★ |
作品のポイント
- 富豪の息子(ウルジ)×双子の妹の代わりに花嫁となった兄(ラムダン)
- ウルジは最初からラムダンと結婚したかった!?
- ウルジの行動や言葉に少しずつ絆されていくラムダン
- 二人に立ちはだかる【子ども問題】。
- ウルジ父とウルジ兄登場でどうなる2巻!
注意ポイント
【ネタバレ注意】ララの結婚1 感想レビュー
この作品は雑誌でも読んでてすごく面白いなとハマっている作品です。ためこうさんの作品の中では私は一番好き。
タイトルになっている【ララの結婚】のララとはラムダンの妹のこと。
ララの代わりに結婚した・・・兄の話になっています。夫となったウルジは、読み進めるとスパダリそのもの。
面白いなと思ったのは、ラムダンはララに扮して接しているのですが、夫であるウルジはもとからラムダン狙いだったということ。
ウルジの好きな相手はラムダンでララではなかったというのがまず作品のポイントです。
それでもラムダンは、政略結婚でウルジに気持ちはありません。そこからのスタートなので切なさもわりとあります。
ウルジと身体は重ねるけれど、気持ちまでは重ならないまま展開していくので。
ですが。。。あるコトがきかっけで徐々にウルジのことを見始めたラムダン。そう思ったらウルジ父や兄登場で!?というのが1巻のざっくりした印象。
ウルジは最初からラムダン狙いだった
ララの結婚の第1話は【メス堕ちBL】で掲載してあった読み切り作品。
そこからビーボーイゴールドで連載が始まりました。
私はどちらも読んでいて、1話目で面白いと思ってたので続きが出て本当に嬉しかったです(*^_^*)
ララの代わりに結婚したラムダンなのですが、実はウルジは最初からラムダンが狙いだったというのがこの1話でわかります。
夫が何を考えているのかわからないと不気味なまま展開していくのですが、この作品ははっきりとウルジ→ラムダンだというのが分かるので読んでてそのへんのもやっと感はないと思います。
あと!!!やはり読み切りなのでみどころたくさんの1話。エロいです。
私的にはこの1話が一番1巻のなかではエロいと思う・・・・。
ラストの「今日からおまえは俺の嫁だよラムダン」と言うウルジは・・・とても幸せそうだったのですが、これからどんな風にしてラムダンを振り向かせていくのか・・・
2話目以降のお楽しみですね!読み切りとしては本当によくまとまっているエピですのできっと1話目を読んだら面白い!と思うと思います(≧∇≦*)
孤独なラムダンの居場所になるウルジ
ラムダンはウルジから逃げる事ばかりを考えているのですが・・この時村で仲良くしていたタシという子がウルジの家を訪ねてきます。
タシの手助けもあり、屋敷から抜け出したラムダンは・・・自分の村へと逃げます。
そこで待っていたものは・・・・
ラムダンが知りたくなかった真実。
村人は生活が苦しいからとラムダンにウルジ家に戻るように言われ、頼った父には実の子じゃなかったという事実を聞かされ・・・
自暴自棄になってしまいます。
もうどこも頼る場所もなく、ララの逃げた場所へ行こうとするのですが・・・ここで二人組の男達に捕まってしまいます。
自分は一人でこれからも一人・・・それならばと自害しようとするラムダンですが、そこにウルジがかっこよく登場します。
「妻から手を離してもらおうか」のウルジ・・むちゃくちゃかっこよかった(T^T)
私ならあれで惚れてる・・・たぶん・・・しらんけど。(関西風)
ここで初めてラムダンは涙を流します。自分はララを幸せにしたかっただけでその他は望んでいないと。でも待ち構えていたのはラムダンをどん底に突き落とすようなものばかりでしたよね。
その怒りがまたウルジにむいてしまうラムダンは。。剣を握りしめウルジに突きつけます。
「全部おまえのせいだ」と。村のみんなに売られたのも父親が見捨てたのも、ララにあえなくなったも全てウルジのせいだと。
「そんなにこの顔が好きか ララが」
そういって向かっていき、剣を振りかざすとウルジのお腹を切ってしまうんですね。
これで興奮が一気に冷めたラムダン。そんな彼をウルジは優しく抱きしめます。
「ラムダン 聞けラムダン おまえじゃなければダメだ 俺は最初からお前の事を見ている」
この言葉で初めてラムダンはウルジが自分の名前を知っていたことに気づくのですね。ずっとララとして接してきていたと思ってたのですが、実は最初からラムダンだと知っていたと。
ウルジはそんなラムダンの手をとり、彼の指に自分があげた指輪があることを嬉しそうにしていました。その姿を見て初めてラムダンの心にウルジが入り込んだんじゃないのかなと私は思います。
初めて男として抱かれた夜
一緒に家に帰ってきたラムダンは、タシを村へ返します。
そして。。。周りにはララのままでそしてウルジの前ではラムダンとして生活をはじめることに。
ウルジも今まではラムダンにあわせてララとして接してきたのですが初めて「ラムダン」を抱きます。ちょっとこのシーンは雑誌時にも書いてたのですが・・・
初めて「男」として抱かれるのに修正が(T^T) 本当に修正が残念で。
大事な部分が消えてるから女の子の身体にしか見えないのが私的には残念でしたヨ。。。。もったいない。
とても言い場面だから余計に。(ちなみに抱くと書きましたが、実際は最後までしてないです)
最後、達したラムダンに「おまえの居場所は俺がつくってやる」ってね。。。
一人だと思い込んでるラムダンにとってはすごく心に響く言葉だったんじゃないかなと思います。
少しずつウルジを受け入れはじめるラムダン
ウルジが見ていたのはラムダンだったというのを知ってから何だかんだでウルジのコトを少しずつ見始めたラムダン。
向き合おうと決心します。
でも・・・その前にウルジ父に挨拶へ行くことに。
そこで目にしたウルジ父は・・・ちょっと冷徹な感じ。
父からウルジは跡取りだから何を一番優先すべきかわかるなと言われたのですが、ウルジは「俺は子は望んでいません」と言い返します。
ずっと想っていた相手と結婚できたからそれ以上は何も望んでいないという。
家業もちゃんと継ぐというのがこの結婚の約束だったようです。
ウルジはもともとラムダンを迎え入れる予定だったので「子ども」に関してもちゃんと「望んでない」と言っていたということなのでしょうね。
自分にも守りたいものがあるから、例え父親でも口出しはしないで欲しいと部屋をあとにするウルジ。
このウルジとウルジ父もわりと微妙な感じです。
ウルジは母の形見を大事にしているところをみても・・・ママっ子だったと思います。結婚は愛情などいらないと言うような父親だからきっとウルジママも苦労はあったのかなも?
ちょっとずつウルジのコトを知っていくうちにラムダンはきっと彼のことが好きになっていくのだろうなぁとは思うけれど、ほんとウルジ父・・ラスボス感ありまくりです。
終盤にラムダンが「おまえは俺のどこがすきなんだ」と尋ねるシーンがあるのですが「丈夫なところ」という返しにフフってなってしまいました。
これからどんどんウルジの愛に応えていってほしいな・・・そんな風に思わされるような1巻でした。
ウルジ兄登場
ラストにウルジ兄が登場してきます。
この兄は義兄のようですね。
ラムダンが狙われないか・・・すごく心配。とても女性好きそうな兄だからきっとすぐにラムダンが男だって気づいてしまうのではないかしら(T^T)
ウルジがちゃんと守ってくれますように。
描下ろしなんてウルジの並々ならぬ執着が・・・なのでちょっとやそっとじゃ大丈夫そうですけどね。
ラムダンが「愛してる」と言えるような関係になっていきますように♪
感想まとめ
私はすごくお気に入りの作品です。
やっぱり溺愛攻が好きなんでしょうね・・・・キュンキュンしました。
ラムダンも1巻以降は徐々にウルジに気持ちがいくと思うのでそれも楽しみです。
1巻以降の話は雑誌ブログでネタバレ感想を書いていきますので興味のある人はそちらを読んでみて下さい。
電子配信は10/18~。
オススメBLなので是非チェックしてみてください。ただし続き物ですのでご注意ください。(まだ連載中)
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