Guilt|Pleasureさんの【In These Words 4巻】の感想です。思ったより薄くてびっくり。でもなかなか濃厚な4巻だったと思います。
小冊子付を購入したのですが、こちらは描き下ろしとかではなく既読済のお話でした。(ビーボーイゴールドに掲載)
さて、今回のIn These Words 4巻はすごく衝撃的なラストで、1巻・2巻の答え合わせといったところ。
4巻を読んでから今までの流れを読み返すと、いろんな所にキーが散りばめられていて違う発見が色々とありました。
浅野の記憶がなかったのは・・・そういうことだったのか、と。
In These Words 4巻 内容紹介
連続殺人犯×精神科医
殺人犯の元から逃げ出してきた克哉は――!?
このコミックスのラストが1巻冒頭に繋がる!
そして新たな展開が…!!
初回限定版は、マンガ「Little by Little」(26P)を収録した小冊子付き!
数量限定発売!!
「Little by Little」は、同タイトルの同人誌(2015年刊行)より一部再録したものです
ココがポイント
- 篠原は生きていた!
- 浅野が死亡!?
- 4巻での犯人の情報
- 浅野が参加していた【ムネーモシュネー】という研究プロジェクト
作品と評価
注意ポイント
感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。
Renta!
【ネタバレ注意】In These Words4巻 感想
4巻を読み終わって、やっと・・・1巻2巻と繋がったなぁ・・・とドキドキしてしまいました。
そして、ああここから1巻に戻るのかと思ったのですよね。
篠原も・・・死んでなくて本当に良かったです(T^T)
4巻を読んだらますます篠原が好きになりましたヨ。だから・・・篠原と浅野には絶対にくっついて欲しいし幸せになってもらいたい。
健気なワンコ攻だった篠原!
浅野が瀕死の状態で病院に運ばれた後、しばらくは眠っているのですが・・・毎日のように篠原が目を覚まさない彼に寄り添ってる姿にギュっとなりました。
そして浅野が目を覚ました時の涙。
本当に篠原は浅野が大好きなのだなぁと実感した箇所です。
でも助かったからといって終わりじゃありません。
このシーンはまだ8ヶ月前とか7ヶ月前の出来事。
1巻の浅野は、今回のシーンより後の浅野というわけです。
ここから回復し、また捜査に加わるまでが今回の4巻には描かれていました。
まぁこれからすごい展開になっていくわけですが。。。とにかく4巻での健気な篠原。。。大好きです。
浅野は公には死人
さっきは生きていたと書いたのに、死亡?ってびっくりしましたよね(~_~;)
4巻では、浅野が公では死亡したことになっています。
どうして死亡したことに?という疑問が湧いてくると思うのですが、これはそれは犯人にそう思わせるため&浅野を守るため。
浅野が生きていると知っているのは、警察のごく一部と浅野の祖父のみ。
浅野の家族にでさえ死んだ、と知らされたようです。(かなり極秘なんですね)
浅野が死んだと知った犯人なのですが・・・酷く悲しんでましたね。
犯人は浅野を殺したくないという気持ちがあり、これは他の犠牲者には感じていなかった感情でもあります。
そうそう・・・犯人なのですが、浅野のスーツを持っていたのにはゾゾっとしました。
このスーツは犯人特定に何かしら結びつくのでしょうか?
眼鏡も一緒に持ってましたね。(スーツのポケットにあった)
さて、公には死人になった浅野ですが・・・篠原のマンションで暮らします♥
篠原のマンションは、鍵が指紋認証になっていて篠原の指紋しか登録されておらず、彼しか出入りできません。
ここで少しだけ篠原の事も出てきていました。篠原って警視庁の管理職だったのですね。
篠原の家で療養する浅野ですが、悪夢にうなされます。
やはり深く心も傷ついていて、PTSDを発症しているようです。
篠原としては・・・浅野との時間はすごく嬉しく楽しい時間になるのですが、その幸せな時間も犯人によって消されてしまいます。
犯人がまた殺人を繰り返すように。
それを知った浅野は・・・とある事を篠原に話します。
犯人の情報
浅野は、犯人から受けた仕打ちなどは覚えているものの。。。顔は覚えていない様子。
あとは犯人がしていた高級腕時計が記憶に残っているようなのですが、、、この腕時計から犯人にはたどり着けそうにありません(T^T)
ここでわかるのは、犯人はとても上流階級の人間だということ。
これは篠原が当初プロファイルした事と合致しています。
4巻でわかる犯人の情報としては、「我が一族が経営する会社の従業員と堂々とはつきあえない」と殺害した女性に話しているシーンがあるのでどこかの御曹司であることには間違いなさそう。
乗っている車はエンブレムを見るとマセラティなのかな。高級車を乗り回しているという点もまた、二人の予想はあっているようです。
あとは母親的存在に拒絶された心的外傷を持っているのでは?という事。
色々と女性に対する蔑視があるのかなと思いました。
浅野が参加していた【ムネーモシュネー】という研究プロジェクト
ハーバード卒業後に病院のインターンをしていた頃、「ムネーモシュネー」の研究プロジェクトに参加していたという浅野。
「ムネーモシュネー」とは、不要な記憶の操作をするというもの。
ですが、トラウマとなった記憶も忘れると共に、いい記憶も一緒に消えてしまうのだそう。
要は・・・その時の記憶だけごっそり無くなってしまうようです。
今回、浅野はこのムネーモシュネーを実施するのですが、それは・・・篠原と出会う前まで記憶が消されてしまうことに。
でも犯人の顔を思い出すにもそこまで遡らなければいけないようです。
浅野が記憶していたやりとりは報告書に記載されており、それをすべてもう一度なぞって経験する。
感情や感覚・言葉も一言一句たがわず再現していくという。
管理された環境下で再現していき、それによって犯人の顔を思い出す、という感じらしい。
自分との記憶が無くなることについて、篠原は随分と悩むのですが・・・その間にも犯人が犯行を重ねてしまうので仕方なく篠原の望みを受け入れる事に。
ムネーモシュネーを受ける前の二人のやりとりがね、、、ほんとグっときてしまいました。切ない。
これを読んだ後にまた1巻~読み返すと、違った感情が出てきます。
篠原はどんな気持ちで犯人役をしていたのでしょうね(T^T)せつなすぎる。
4巻は、このムネーモシュネーを受ける浅野で終わってしまうのですが、この4巻に1巻からの謎の答えがあったように思います。
- 薬の副作用で強い頭痛に数日間悩まされる
- 今後数日は薬を飲み続けなければいけない(浅野には頭痛薬のアスピリン系錠剤として渡される)
目覚めてからは、篠原は浅野に言われたようにある管理下で浅野の記述通りの体験をさせていくという事になるのですね。
これが1巻・2巻の内容になっています。
そう思って読み返すと、確かに薬を飲ませている場面、酷い頭痛がしている場面ありましたよね。
あと・・・篠原のセリフと3巻での犯人のセリフの重なるところありました。
篠原が浅野に自分の事を覚えていないのか?とかなり聞く場面もあるので、ギュっとなってしまいましたヨ。
あの3巻の部屋に入るときも(2巻目)篠原は「息を吐いて 大丈夫だ」って言ってて。。。この4巻を読み終わってから読み返すと色々とギュギュっとくるものがあります。
やっと2巻までの謎が解けたので、進んで行きそう。また篠原の事は2巻でも思い出していないので。。。なんとか思い出して欲しいです。
その前に早く犯人に辿りついて欲しい。
感想まとめ
犯人の顔は思い出しているのはわかっているので、あとはたどり着くだけ。
どんな風に犯人を追いつめていくのか楽しみです。
4巻のラストは衝撃的すぎましたが、篠原の浅野に対する想いの強さにキュン。
浅野が思い出すまでしばらくは切ないでしょうが、きっと思い出してくれると信じてます!
早く5巻が読みたい・・・。でもこの作品は気長に待たなくては。
4巻も本当にハラハラドキドキ。楽しかったです。