『In These Words3巻』の感想です。正直いってまだ1巻に辿りついてはいません。。。
一巻手前かなという個人的な感想です。
ふと思ったのですが、これから浅野が篠原を殺人犯にして再現することを提案するとします。そのことまで忘れてしまったということになるのでしょうか。
自分で思いついて提案した事まで忘れてしまう出来事がまた起こるのかしら?
今回は真犯人の顔、そして彼と浅野とのやリとりが描かれていています。
小冊子はデービッドと浅野でした。2巻の小冊子も7年前の浅野のストーリーが掲載されていましたが、7年前浅野に何かあったのかしら?
In These Words3巻 内容紹介
日本のBL界を揺るがせた、アメコミの大人気作家による
血と官能に満ちた衝撃作、待望の続刊がついに登場!!
連続殺人犯に魅入られ、監禁され、凌辱の限りを尽くされる
精神科医・浅野克哉の運命は――!?
初回限定版は、克哉のNY時代を描いたマンガ「First,Do No Harm」(28ページ)を収録した小冊子付き!
数量限定発売!!
*「First,Do No Harm」は、同タイトルの同人誌(2012年刊行)より一部再録したものです
- 今回は8か月前の出来事
- 犯人と浅野の接触・監禁
- 絶体絶命
今回紹介する作品はこちら
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ | ★★★☆☆ |
満足度 | ★★★★☆ |
テイスト | 緊迫・怖い |
注意ポイント
In These Words3巻はここに注目して読みました!
ずっとこれは篠原だと思ってました(笑)
よく考えたら篠原はこんなに目がつりあがってませんね。今になって気が付きました(;´・ω・)
まじまじと見るとタロットカード。これは『塔』の正位置ですね。
調べてみると・・・
キーワード:崩壊 衝撃 緊迫
とありました。
正位置の意味
致命的な失敗や衝撃が生じたようです。これまで維持してきた関係があっという間に崩れ去るほどネガティブな衝撃です。今まで信じてきた何かや関係に大きなダメージが発生しました。あなたは警戒する必要があります。
ネガティブな衝撃というのがひっかかりますが、確かに今回のこの3巻はすんごい衝撃的な展開でしたね。
犯人が『塔』のタロットを正位置で持ってると言う事は、彼にとっての破綻・破滅が訪れようとしているという意味を含むのかもしれませんね。
さて、今回注目すべき点は、、、なんといっても浅野と犯人との接触。
浅野の名前やプロファイリングに参加していることを知っていたので警察内部に関係者がいるのかもしれません。
2人のやり取りにも何等かのヒントがあるかと思いますので注目して読んでいきました。
プロローグノベルを読み返してみる
今回の3巻を読むと、途中で殺人犯と浅野が接触しています。この場面、プロローグノベルの部分だと思ったのでまた改めて1巻を読み返してみました。
プロローグノベルでは最後はっと彼の正体がわかったかのようなところで終わっていますよね。
ここで気になったのは、名前も知らない犯人なのですが「だが、あなたは誰よりも深く俺のことを知っている・・・オレ自身よりもね」というセリフ。
どういう事!?患者さんだったのかなんなのか。
「狂った人間の頭に入り込む」というセリフもちょっと気になります。
漫画では若干セリフは違うものの、2度会っている設定というのとコーヒーを飲んだ後に監禁しているのでやっとプロローグノベルまできたかなと思いました。
殺人犯と浅野のやりとり
やたらと殺人犯の「手」に目が行きました。手を組んでみたり、人差し指と人差し指を合わせたり。
なんか親指をかむクセ?みたいなのもありそうですし。
そして、浅野の事を「昔僕が深く愛した人を思い出す」と言っています。
浅野を抱こうとするときも「はじめてじゃないと分かってるけど」と言っているのですがなぜ知ってる!?って思ったんですよね。浅野の事いろいろと調べ上げているのだろうなぁと・・・。
そして「まるで~みたいな香りがする」と言っているのですがここをあえてわからぬように記載したのかが疑問。
重要箇所なのでしょうか。
怒ったかと思えば涙を流し、そんな彼を見た浅野は犯人を「甘やかされた子供」と表現します。
子供???こどもみたいだなって言いたかったのかな?
この3巻、犯人が出てきたのに謎がまた増えてしまったと思ったのは私だけでしょうか?
浅野が瀕死の状態で歩きながら(・・いかないと・・・)(あなたの・・・ところへ・・・)のあなたとかわからないですし。
これは度々出てくる人の事ですよね。誰か浅野には愛している人がいるようです・・・。
篠原じゃなさそうなのが残念(´;ω;`)
(先生は俺のところにいつか絶対戻ってくる その時までここで待ってるから)
このセリフは浅野の事を「先生」、そして「克哉」と呼ぶ人なのでしょうね。
篠原も「克哉」と読んでいますが「愛してるよ 永遠に」などとは言わないと思うので(言ってないと思うので)やはり最後のセリフは犯人かなぁ?それとも過去に関係のあった人なのかなぁ。
そう思うとね、プロローグノベルでも犯人の素性に心当たりのあるところで終わってるんです。
だから浅野は以前この人物に会ってるはずなんですよね。
患者としてなのか、もしくはどこかで・・・・。
異常なまでの執着は自分の事を誰よりも理解してくれている浅野だからこそなのかもしれませんよね。
そして、気になる点がもうひとつ。
浅野が死を意識した時。
一番恐れているのは「孤独」だと思っている場面があるのですよね。
そしてそれを「奴は知っている」と。ここはもしかしたら犯人のセリフとも被るものがあるのかなって思いました。
「息を引き取る瞬間まで一緒にいたい」
「でも君がのを見るのが怖い」
これは死んだら犯人もまた孤独を感じるから?う~ん・・・。怒って泣いて確かに子供みたいな犯人でした。
3巻の気になるところ
ちょっと気になったのですが、どうして浅野は被害者の若さにこだわっているのか。
一番若いとか、木瀬俊介の事も「二番目に若い」とか。
1番若い子・2番目に若い子ともに喉に切り傷があるんですよね。ここも犯人の心理に関わってくるところなのかしら?
あと・・・全くどうでもいいところなのかもしれませんが、その木瀬俊介の事を話しているときに浅野が封筒を手にしようとする場面があるんです。
ここで一旦左側から取ろうとしているのにふと手を止め、なぜか右側から取るんですよね。ここのカットを入れた意味は何なのでしょうか。
そして・・・犯人が3巻で急にがっつり出てきたのもびっくり。
どこかで会っている描写とか挿入してくるかと思ってましたが・・・
今のところ真犯人は2巻で出てきた人物の通りですね。
この犯人とのやりとりで最大の疑問は、犯人がキスをしたとき唇をかみますよね。
そして浅野は言うんです。「変態野郎が! アンタの親代わりに抱かれるぐらいなら死んだほうがマシだ」と。
この直前などには「親」というフレーズは出てきていないんですよ・・・。
ちょっと前に出てきた「-の香りがする」の意味わからなかった所がもしかしたら「お母さんの香りがする」とかなのかしら?
1巻・2巻にでてきてるのかな。確かにマザコンっぽい?というのはセリフでは出てきてましたけどね。
また4巻以降で浅野の意識が戻り、思い出した事をもとに犯人にたどり着くという展開になりそうです。。。
でもね~犯人の傲慢さが弱点とあったので、今回犯人は何か致命的なミスをしているんだとは思うんですが・・・全くわかりませぬ。
もう少し読み込んでみようと思います。
『塔』のタロットが意味することと関連あるストーリーなはずなのに・・・。
浅野が生きていたということが最大のミスになるのかしら?
でもそれは犯人も望んでた事だと思うので・・・まだまだ謎だらけです(´;ω;`)
早く4巻が読みたいです。
In These Words3巻の感想まとめ
真犯人が出てきたというのに、全然わからなくて謎だけが増えました・・・(;´・ω・)
わかることは、犯人の浅野への異常なまでの執着心。自分に自信がある人物だからこそ、浅野のように自分を拒絶する人間を振り向かせたくなるのでしょうか。
ただ、、浅野は精神科医なんです。
もっとうまくやろうと思えば相手の裏の心理を読んでコントロールすることもできたはずなのに挑発的になったのはなぜ?と思ってしまいました。
ここら辺も少し疑問ですね。
死を恐れた事はなく死すら願ったこともある浅野が「諦めない 生きてやる」という生への執着を見せるのも不思議ですよね。
まだまだ浅野には隠された何かがあるとは思うのですが・・・次はいつ読めるのでしょうね。
3巻は犯人でてきたけど意味深なセリフが多く濁してあるからなんかわかりにくい巻だなぁって思いました。
これは完結してから読むほうがいいかもしれません。
それにしても今回のエロはイタイ・・・すんごい描写のオンパレードでした・・・。
今までの被害者は性的暴行は一切なかったのに浅野にだけすごくやりまくってましたよね。
男性を支配したいと思う欲求が人一倍強い人物ですので、もしかしたら実生活においては抑圧された中で生活している人物かも。
父親のせいで家名に傷がついたとあったので(何巻だったかな)家柄がいいのは間違いなさそうです。
もう少し今回犯人に関するヒントがあったら満足できたのになぁ・・・と思いました。