ビーボーイゴールドでけっこうビクビクしながら読んだこの作品・・・麻生ミツ晃さんが好きだから読んでいたけどけっこう痛いし泣けてきました。
暴力もあるしムリヤリもあるし・・・苦手な人は苦手かもしれない。これから先、2人が一緒にいることで穏やかな時間を過ごせるようになるとは思うけど・・・その過程の方が読みたい(T^T)
よく頑張ったよ藤島・・・ってほんとに思いました。透は。。。なんか病みすぎてて怖かったです。
ゴールドさんの方では読んでたけど、通してよむとより残酷さがあってヘタレな私はけっこう読み進めるの苦労しました(~_~;)
でも藤島が最後穏やかな顔してたから・・・それでいいかなぁって。
私、小説はこのラストがどうしても知りたくて読んだのですが・・・(ハピエンじゃなかったら読めない!と思ったので)途中読んだ事を後悔したんですよね。
バイオレンスすぎる(;゜ロ゜)痛すぎて、藤島が不憫すぎて。
作者さんがけっこう暴力的な描写がお好きな方なのかしら・・・。
逃げなかった藤島ほんとエライ。T子切られそうになっても恐怖で震えながらも一緒にいるって。。。最後はそんな藤島の愛に透が気づけて良かったなって思いました。
COLD FEVER 作品情報
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あらすじ/内容
あんなに優しくしてくれた人間をあいつ以外に知らない
事故により記憶喪失になった透は、見守り続けてくれていた義理の兄である藤島と、困難の末、恋人同士になった。
ようやく味わえた甘く充実した日々。
――6年後のある朝、透は突然に過去の記憶を取り戻す。
6年間の幸福な記憶と引き換えに…。
またしても引き裂かれる透と藤島は…。人間の強さ、感情の美しさを教えてくれるビッグシリーズ、
感動の最終回!
注意ポイント
2人のこれまで
【ネタバレ注意】COLD FEVER(コミカライズ)感想レビュー
病み系が苦手な人はよむのに覚悟がいる作品だと思います。
今回シリーズ3作目で最終回でした。記憶を失った透が急に過去の記憶を取り戻したと同時に6年間あった事を忘れてしまいます。
恋人だった記憶も何もかも。
そして、、、あるのは裏切られた記憶だけ。
2人が恋人時代だった写真を見つけてしまい、また藤島が自分をいいように扱おうとしたのでは?と勘違いしてしまいます。
自分の嫌な記憶を重なったのですね・・・。
そんな中、記憶を失ってから積み上げてきたものがあったのに、それも全部忘れてしまって・・・残ったのは本当に嫌な記憶だけ。
何もかもが信じられず、その怒りが全部藤島に向いてしまったような気がします。
常にイライラ。
それでも離れられないんですよね透って。
何度も何度も痛めつけては藤島のことをいいように扱っていたのに、藤島がいないと不安になって・・・
透は勝手だなぁと思っても、やっぱり状況を考えたら藤島しかいないんですよね彼には。
そして・・・藤島が全部受け止めちゃうから余計に酷くなる一方だったのかも。
透って自分を見て欲しい認めて欲しいっていう気持ちがすごく強いと思う・・・だからこそ、以前の自分に嫉妬に似た感情を持ってたり。
「今の俺を見てくれ!認めてくれ」ってすごく叫んでいるようでした。
藤島だけは、どんな透でもちゃんと受け入れようとしてたけど・・・やっぱり楽しかった思い出というのは大事なものなんですよね。
2人で撮った写真をすごく大事にしてて。
でも、その写真を透が捨てちゃうの。
昔の自分に嫉妬してだと私は読んで思いました。
藤島の心の中には今の自分じゃない、昔の自分が心を占めている。だからそんな記憶ごと無くしてしまいたいっていう感じだったのかなぁと。
「写真を返してくれ」って土下座する藤島がほんとうに哀れで悲しくて。
見てられない(T^T)ってなりましたが・・・
藤島に初めて拒絶されたときの透の壊れよう・・・そっちの方が見てられなかったです。
そんな彼の頬に手をあて、まっすぐ見つめてくる藤島に多分救われた部分が大きかったのかなって思いました。
あれほど暴力的だった透が、この日を境に変わります。
子供みたいに。
「セックスとか叩いたりもしない あんたの嫌がることもしない」
藤島の望むようにするから、そうしたらそばにいてくれるんだろう?って。
「俺じゃダメなんだろ だからあんたが好きな『6年間』のふりをしてやるって言ってるんだ」
ここまで読んできて、私はほんと透は勝手だし苦手だなぁって思ってました。藤島にもほんと酷い事いっぱいしてる。
でも、透自身記憶がなくなってすごく不安で仕方が無いのもあったと思う。
残った記憶は楽しかったものがごっそり抜け落ちた、嫌な記憶ばかり。
もうひとりは嫌だ絶対に嫌だ。。。そう思った彼がいつも求めてたのは藤島だったんです。
不安で不安で仕方なかったのだろうなぁと。
藤島は藤島で・・・過去の事があるから必死に透を守ってきたんですよね。
次こそは自分が守りたいって今までやってきて・・・・透の事しか見てなかったのもわかります。
終盤は・・・壊れた透とまた向き合う藤島の気持ちも痛くて悲しかった。この2人は本当はとても求め合っているのに記憶喪失によっていろいろなものを失ったと思う。
記憶も時間も・・・。
そして透はというと。。。ほんと藤島が100%をしめてるんじゃないかってくらい執着してる。
いないと不安で不安で仕方が無いみたい。
そんな彼に優しく寄り添う藤島がね・・・・最後は昔の楽しかった思い出の写真まで燃やして透に寄り添おうとしてる姿をみたら切ないなぁって思いました。
これがでも最大限の藤島の透に対する贖罪なのかなと。
昔の写真を燃やした事で、透は今の自分を見てくれてる、今の自分の隣にいようとしてくれてるのだと少し藤島の事を信じる事ができたのかなと思います。
最後の穏やかな時間が・・・私はもう少し読みたかったです。
透が藤島の隣で安心していく様子が描かれた描き下ろし・・もう少し読ませてくれ~~~~~~~~~~でした。
甘さが・・・甘さが足りないよぉ~~!!!
ほんとカカオ100%のチョコみたいな作品でした。(今回の作品)
せめて20%くらいは・・・甘さ成分入れて欲しかった・・・それが描下ろしだけだったから重かったです。
でもイイ方向に向かうんだろなぁというところで終わっているから、ちょっと救われました(*^_^*)
感想まとめ
ほんと今作で透が藤島にしたことって・・・警察に捕まるレベルだと思う(~_~;)
読む方も痛いし辛かったです。
藤島の罪の意識は置いといて・・・・本当に優しい人なんだなぁって泣けてきました。
なかなかできるもんじゃないです。こんな透の横にいるのって。
昔の藤島の境遇もあるでしょうが・・・何もかも捨てて透を選んだ藤島にはどんなことがあっても・・・透しか居ないというのも事実。
結局は・・・何があっても離れられない2人なんですよね。
まだまだ幸せ成分が少ないから読みたいなぁ・・・って思ってたら、帯にCOLD THE FINALという小説が同日発売されたようで。
この小説の中に透と藤島のその後が描かれているのだとか!
でもこの小説・・メイン作中にでてきてた楠田みたいなんですよねぇ・・・楠田のストーリーしらないから・・・どうしましょ。
木原さん。。。ヘタレな私にはちょっと重すぎなのかなぁって読むの怖いなぁって葛藤してます。
だけど!!!小説の紹介で
藤島の仕事や二人きりの旅行など、透と藤島の幸せなその後の番外短編と書き下ろしを加えた待望の完結編。
すべての人が幸せになるCOLDシリーズ感動の最終巻!
待望のハッピーエンド!
て書いてあった・・・・ヤバイ読みたい。この巻はけっこうなハピエンなのかなと思ったら買っても損はしないのかもしれないと思ったり。
小説読むと抜け出せないからなぁ~!!!と思いつつ、完結巻ならありかもしれないですね。
ということで・・・かなり重くて痛くて切ない作品ですが・・・未来は明るいようなので気になる人は是非チェックしてみてください(*^_^*)
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