あまり注目していなかった作品なのですが、新刊情報に違うシリーズが出ていて気になって過去作品を読んでみました。そしたら!むちゃくちゃ面白かったので紹介します。
こちらのMr.Rainはシリーズ1作品目なのですが是非その後の【CANIS-Dear Hatter】も読んでみて。この世界観はスゴイ!最初はう~んちょっとややこしい?って思っててもぐいぐい引き込まれてしまう。
あ~運命の出会いってこういうコトなんだって本当に思うそんな作品でした。
CANIS-Dear Mr.Rain 内容紹介
狗と帽子屋。本来なら出会うはずのない、“違いすぎる"二人――
帽子屋を営む沓名聡(くつなさとる)は、
道端に“落ちていた"不思議な男・柏葉(かしば)リョウを拾う。
ニューヨークから来たというリョウに、何の気なしに来日の目的を聞くと
「死ぬために」という意味深な答えが返ってきて……。
大胆な筆致と力強いストーリーが評判の大型新人・ZAKKの初単行本が
ついに登場!
②誰にでも言えない秘密はある。でも言いたくなる人はいる。
③この2人には是非くっついて欲しい
このMr.Rainだけでは消化不調だと思う人も是非Dear Hatterを読んで見て欲しいです。そのための序章とも言える1冊。
今回紹介する作品はこちら
CANIS-Daer Mr.Rain 評価
注意ポイント
CANIS-Dear Mr.Rainはここに注目してよみました
この話は帽子屋の店主と、「死ぬために来た」という謎の少年とのストーリーになっています。一見接点のなさそうな2人がどのように発展しBLな感じになっていくのかは注目して読みました。
このMr.Rainでは、残念ながらBLという点ではさほど発展はありません。
ですが、背負っているモノや立場や環境などなにもかも違うこの2人だからこそ、近づいていく様子をまるまるこの1巻使って描いているという点は個人的にはものすごく評価できる作品だと思いました。
人って必要とされることが大事なのだと本当に思える作品ですね(#^.^#)
特徴ある絵柄
ZAKKさんの作品を読むのははじめてなのですが、とても特徴ある絵柄です。
絵柄に関しては好みは分かれると思うのですが、作品を読んでいくとすごくキレイに思えるのはとても不思議!
味があって、シリーズを読み終わる頃にはすごくこの絵柄が好きになってしまいました。
みんな個性的でとても良い
この作品の好きなところですね。従業員に女性も男性もいるのだけれどみんなキャラがよくってすごくイイナって思いました。
誰も彼もこの作品には必要だと思えるそんな脇キャラ達。
それがこの作品をより面白いものにしていると思います。
一目惚れ
主人公の沓名聡が、リョウに感じたある気持ちを自覚する場面・・・それがすごく素敵。今まで感じたコトがない感覚だったのだろうと台詞を追いながら感じるコトができるのは本当にZAKKサンの見せ方がお上手としか言いようがないですね。
一緒に台詞を追いながらドキドキしてしまうようなそんな見せ方です(〃・ω・〃)
わかりにくい2人の幼少期
ちょっとわかりにくくて何度も読み返してしまった2人の幼少期。
交錯するように描かれているのとどちらも黒髪なので理解するのに時間がかかってしまいました( ̄。 ̄;)
「手伸ばしちゃったんだから最後まで面倒見んとね」
と言われた沓名と、
「いらないわ」
と両親に言われたリョウ・・・。この2人のこれまでの人生が本当に交互に描かれているのでわかりにくいんです。
ここは何度も読んでやっと理解すると思うのですが、けっこう重要箇所だと思うのでわからなかったら何度も読んで把握しておいた方がより作品が楽しめるかなと思います。
あとは、沓名に関しては冒頭の
【そのせかいでは あたまをいっかいたたくと てんしの わ があらわれてしんでしまいます。】
【けれどやさしく にかいたたくと てんしの わ がきえて いきかえるのです】
という絵本のストーリーを覚えておくのもいいかと思いますヨ。
小太郎という大事な犬がいたこと。そしてそのことが沓名が帽子をつくるきっかけになったことがわかるかと思います。
リョウは幼少期の事も踏まえて考えると、自分を必要としてくれる人がほしかったのだろうと推測できます。
2人は全く違う人生を歩んでいるのに、交わり同じ時間を生きていくことになるんですよね。
この幼少期~青年期を見ていると本当に運命だったのだろうなって思わずにはいられません(〃▽〃)
小太郎と重なる姿がいつしかリョウ自身にかわっていく
沓名がリョウに抱いていた感情。大好きだった小太郎と最初は重なる部分もあったかもしれない。
でも確実に沓名はリョウと出会ったとき一目ぼれをしているんですね、これは直感的なものもあったのかもしれません。
小太郎を拾ったときと重なるところもあったのかもしれない。でもその感情が少しずつ育っていってるのが作中からも読み取れます。
沓名がリョウの頭を2回たたく場面があるのですが、これは沓名なりのねがいもあるのだろうと思います。
Dear Mr.Rainの意味
このね、Mr.Rainってなんだろって思ってたんです。読み進めていくと沓名が雨男だということがわかるんですね。
『特別な出会いがある日はなぜか不思議と雨が降るんだ』と。
リョウと会った日も雨なんです。
これはリョウとの出会いも特別な出会いだという事になるのだと後からわかるんですよね。そういう隠れた萌えがこの作品にはあってZAKKさんスゴイ!と思いました。
そういえば、沓名の大事な小太郎との出会いの日も雨でしたしね。
そういうのを読みとっていくと本当に面白い作品だなぁと思います。
必ずDear Hatterも読んでほしい
このDear Mr.Rainはけっこう微妙なところで終わっていると思うんですよね。この2人の関係は次のシリーズで完結しますので必ず読んでほしい!この次のシリーズ2巻が本当にグイグイ引き込まれていきます。
何気に読んだこの作品でしたが、5月に読んだ作品で『かしこまりました、デスティニー―Answer-』の次に印象深かった作品になりました。
絵柄はちょっと特徴あるのですが気にならなくなります。むしろ巻が進むごとにドキっとするシーンが多くなるような気がします。
シリーズ2の2巻は2人のエロ・・・・あるかしら(n*´ω`*n)あるような無いような・・・ですがすごく萌えます!!!
すごく良かったなと思う結末になっているのでぜひシリーズ2も読んでほしいなと思います。
CANIS-Daer Mr.Rain 感想まとめ
すごくクセのあるよな・・・だけれどすごく魅力的で印象にのこる作品かと思います。このMr.Rainがちょっとでも面白いと思った方はシリーズ2も必ず読んでほしい。むしろ私はこのシリーズ2を読んではまりましたので。
ZAKKさん・・・今まで全く気にしていなかった作家さんでしたが、本当に好きになりました。
このシリーズは何度も読み返すと思います(#^.^#)
接点のない2人がたまたま出会って惹かれあうそんな作品がお好きな人は是非読んで見て下さい♥
CANIS-Daer Mr.Rain 電子書籍
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