阿部あかね【苦いのテーマ】BL漫画感想(ネタバレ注意)/忘れたんなら思い出させてあげようか?

苦いのテーマ 阿部あかね

こんばんは!今日は阿部あかねさんの【苦いのテーマ】の感想です。この作品、雑誌でも読んでいたのですが、当時、新連載の予告でトライアングルという文字をみてちょっとじっくり読むのやめよう・・・と思ってた作品でした。(超ヘタレ!)

でも実際、終盤にすごく響くものがあって結局紙で買ってしまいましたヨ。電子も配信されていますのでトライアングルとか大丈夫な人は是非読んでみて欲しい作品です。

私はトライアングル超苦手な人なんですが、最後の2人の関係にちょっとぐっとくるものがあったので終わりよければすべてよし!でした。

いやぁ・・阿部さんの作品・・・本当に一癖も二癖もあって、うわっって思うのにハマってしまいます。

苦いのテーマ 作品情報

中学の頃からお付き合い中&同棲を始めたばかりの新と夏樹の前に、最高にカッコいい先輩が現れた。新いわく「抱かれたら気持ちよさそーな体」の男。でも、夏樹は「自信に満ち溢れてるヤツ」「だから苦手」。だけど、新抜きで参加した大学のサークル合宿で先輩の優しくて、影のある一面を知った夏樹は、本能的に惹かれるまま、先輩とセックスしてしまい――。

◆大切な恋人がいるのに刺激を求めてしまう。
◆トライアングルといっても夏樹が二股状態なだけ。(先輩とは身体の相性がイイ)
◆夏樹と新はリバカプ。(中学からラブラブ)
◆浮気がバレてから再構築するまでがぐっとくる。

コミックス紹介&評価

苦いのテーマ
苦いのテーマ (ビーボーイコミックスデラックス)

2017/8/10

アマゾン詳細

ストーリー ★★★★☆
エロ ★★★☆☆
満足度 ★★★★☆
ひとこと 新を裏切った夏樹が最初は許せなかった。。。。
感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。

苦いのテーマ みどころ・面白かったポイント・感想(ネタバレ注意)

私、作品的には王道ストーリーの方が好みだったりするんですよね。阿部あかねさんは・・・作品に結構クセがあります。

食べ物で言ったら「ふきのとう」のを食べた時の感覚に似てるかも・・・(び・・・微妙な例えだ・・・( ̄。 ̄;))

子供の時によく分からず食べたら苦くて「これが高級とは・・・ヤバイ」と思ったけれど、大人になって酸いも甘いも知ってから(←あんまり関係ないけど(笑))食べると普通に食べれちゃう・・・むしろクセになる苦さ。

春を感じる食材でもあるので季節になるとふと食べたくなりますよね。

阿部さんの作品ってわりとこういうタイプだと思うんですヨ。個性あるから苦手な人は苦手だと思うのですが、その個性にハマる!そんな感じの作品が多いと思う。

といいながら私大ファンなんですけどね(≧∇≦*)阿部さんの【奪われることまるごと全部のシリーズ】が特に大好きです。

でもやはりクセはあるのでね・・苦手な作品もあるんですよ(~_~;)

好き嫌いは言わないよ】は苦手です・・・。

作品の話に戻すとしましょうか(~_~;)脱線してスミマセン。

この作品は終盤が本当に秀逸だと思う。ぎゅっとなってぐっとなって、こういうラストへの持って行きかたが実に阿部あかねさんらしいなぁって思います。

あと、タイトルにも書いた「忘れたんなら思い出させてあげようか?」の新のセリフ・・・読んだ時、私も凍り付いた(笑)

そしてドキドキが止まらなかった・・・・。

浮気がバレたあの瞬間・・・漫画で凍りついたのに実際ベッドで寝ているときに彼が帰ってきたとか彼女が帰ってきたとかっていうよく聞くヤツを経験した人ってスゴイと思う。

私だったらどうするだろう?って真剣に考えちゃいましたヨ。(考えるのはいつも浮気されたら・・・なんですけど。。。(~_~;))

新みたいにあんな冷静に「思い出させてあげようか?」なんて言えないと思う(ヘタレ)
じつはあの冷静さが怖いのよね・・・もっと怖いのは・・そのあとの言動と笑顔が一致してなかったことですが・・・( ̄。 ̄;)

夏樹ばりに私はガクブル状態でした。漫画読みながらこんなにハラハラしたの久しぶり。雑誌で一読しといて良かった・・・。

未読のままコレ読んでたら、途中で最後を読んで安心してからからまた読み返すとこでした。。。ふぅ~。(結末知ってましたからね( ´艸`))

なんか恋愛ってキレイなばかりじゃないというのをよく表現しているなぁって思いました。

中学時代からラブラブな2人

今回の作品のミソは・・・夏樹は結局先輩と浮気をしてしまうんですが、新に冷めたからとかじゃないんですよね。

気持ちが移り変わったとかじゃなく本当に【浮気】なんです。

ここがきちんと一線ひいてあるからヘタレな私でも読めたのかなぁと思います。

中学の頃から付き合ってる2人・・・夏樹は新の事が大切で自分の半身なのだと先輩にも言っています。

だけど、どうして先輩と関係を持ったかは・・・魔が差したというのと、新しか知らなかった身体が他の人を知り、その刺激が忘れられなかったからだと思います。

罪悪感はあるのに身体は求めてしまう、そんな感じだったのかなと。

思ったよりドロドロじゃないのがいい

凍り付く場面はあるものの、思ったより全然ドロドロじゃない。

エロはあるし、新を裏切っているのもあって夏樹に対しては良い風には思えなかったけれど、それでも先輩とやっている最中でも新の事を考えてたりして夏樹の中では絶対的地位に新がいるというのがわかるのでそれは良かった。

付き合っている人のことは大好きだけど浮気するという人の心理というのは私にはまったくわかりませんが、ある意味、新はもう夏樹のなかでは空気みたいな存在になりすぎていたのかもしれませんね。

この作品、夏樹もだけれど先輩にも他に好きな人がいるというのがすでに出ていたのが良かったと思う。

この先輩が夏樹に対して同じように恋愛感情なかったのがドロドロにならずに済んだひとつの要因かな。このあたりキャラ設定が本当にお上手だなぁって思いました。

これで夏樹か先輩かが本気になっちゃったら色々な所で胸が痛くなりそうだしモヤモヤしそうですよね。

だから新に見つかってからは、新・夏樹2人の関係に焦点をあてることができるんですよね。

先輩に気持ちがないからこそ、きっぱりと終われたのだろうと思います。

一番大事なことを忘れてた

浮気がバレ、結局2人で傷ついたんですよね・・・本当にすごくツライ場面があるんです。

夏樹の気持ちもそうなのだけれど、新はどんな気持ちだったのだろうと・・・・

失いかけて気づくことってわりとあると思います。

でも大半は気づいたときには遅くて「後悔」になる。

夏樹と新の関係も、きっと見つかって夏樹は「後悔」したと思うの。

何より大切なものを見失って忘れてた。

(俺は愛されてた)

うん、そうだよね、ここの夏樹の考えや心情はすごく理解できる。

できるけど、この状況で大変なのってやっぱり新なんですよね。

新はすごく夏樹が好きで信用しきってたと思うの。だけどそんな彼に裏切られた・・・。

また信用するまでにはすごく時間がいると思います。

その前に、夏樹の行動を許すまでにすごく勇気も時間も要ると思う・・・。

いや、私だったら一度裏切られたらそのままバイバイかもしれません。

でも、新の出した答えは違いましたね。

夏樹も、変に頑張るとかじゃなく新の考えを尊重するところはすごく好感もてました。

これで夏樹が変に頑張りだしたら私・・・きっとイライラしちゃうと思うんです(笑)

「頑張るとこそこじゃないから」って言ってしまいそう( ̄。 ̄;)

間違って、後悔したとしてもまたそれを挽回できるようなチャンスをくれる人はスゴイですよね。

ちょっと暴力はあったものの・・・この作品の中で一番傷ついたのは新だし、一番大人なのは新だと思いました。

そして、優しいのも。

長く付き合っていればそれなりに色々とあるかと思うけど、こういうきっかけで昔感じた愛しさやドキドキをまた再体験している2人がちょっと羨ましいなと思いました。

あ、でも私は浮気は許しませんよ(笑)

新みたく優しくないし、前を向けるかもわからないです。

いや・・・ずっと根に持ち続けると思う(笑)

だから新の行動や、2人のラストはすごく響くものがありました。素敵でしたよ(#^.^#)

「もう・・・元には戻れない?」

「戻れないよ でもやり直せると思うんだ」

この言葉を読んだだけでなぜか胸を鷲づかみにされたような感覚になりました。

間違っても、失敗してもそれで終わりじゃない。本当にこの部分が読めてすごく良かったです。

苦いのテーマ 感想まとめ

中盤の夏樹と先輩の絡みのところは、あ~あ・・・という感じでしたが、後半はすごく見せ場が多かったと思います。

先輩も好きな人と結ばれたらいいな。。。阿部さんの事だから、次はこの先輩のスピンオフきそうだなぁと思っているのですが・・・。

だって先輩の好きな「ひろゆきさん」もしっかり登場してきてましたしね。先輩がまたゲス設定だったりして・・・・( ̄。 ̄;)

ちょっとマガビーでまた阿部さんの名前がないかちょこちょこチェックしておこう( ´艸`)

と思ってたらカバー下(表紙の下)に先輩とひろゆきさんの話ありましたね!!!これみたら絶対くるな~!!!コレは!!!と確信。

キュンとなりました。
期待しながら待ちたいと思います(≧∇≦*)

1冊読み終わって思ったのは、別れる選択をしなかった新・・・いい男だね。でした。

苦いのテーマ 電子書籍

★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
★★★★★
★★★★☆