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ヨネダコウ

ヨネダコウ【それでも、やさしい恋をする】BLコミックス感想 ノンケ×ゲイ 友情から愛情へ

2018-12-04

どうしても触れたくないのスピンオフ作品。小野田と出口の恋は?

ヨネダコウさんの作品はどれも好きです。先生のファンの方の間ではこの作品が一番好き!という人も少なくないようですね。

  • 【どうしても触れたくない】
  • 【それでも、やさしい恋をする】

この作品はスピンオフでありながら全くテイストが違います。どちらもノンケ×ゲイではあるものの攻・受の感じが全くちがうのでどちらの雰囲気が好きか?で好みがわかれそうですね。

私はどちらも好きですが、雰囲気というよりは嶋くんLOVEなので【どうしても触れたくない】の方をよく読んでます。

【それでもやさしい恋をする】は「同人誌」で出ていたものらしいのですが、同人誌を読まない私にとってはこうやって商業で出てくれないとお目にかかれなかった作品でもあるのでものすごくうれしいです。

それでも、やさしい恋をする/作品情報

それでもやさしい恋をする
作者名ヨネダコウ
出版社/レーベル大洋図書・H&C Comics/CRAFTシリーズ
発売日2014年4月1日
藤雪の評価 

試し読み

それでも、やさしい恋をする/内容紹介


出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。気がつくと、好きになっていた。友達でいい。そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、言えない言葉がたくさんたまっていって──誰かを好きになる切なさと幸せがここに。

※本作は『どうしても触れたくない』のスピンオフ作品です。

注意ポイント

感想は以下より。ネタバレ含みますのでご注意ください。

【ネタバレ注意】それでも、やさしい恋をする 感想レビュー

そういえば・・・ファンブックだかで結婚するor付き合うなら誰がいい?というような質問で先生は小野田って答えられてたような記憶が。

先生は優しい人がお好きなのかな(*^_^*)私は百目鬼たんが一番です★あんな風に一途に求められたい(*´Д`*)

作品についてなのですが、この作品すごく人気がある作品です。

ただ、ワタクシ・・・正直なことを申しますと・・・一読したときは別にハマらなかったのですよ。

確かに小野田のキャラもあってほんわかするのですが、ギュっとなる場面が「どうしても触れたくない」よりは少なくて。

ただ・・魅力は何度読んでも新鮮。

そしてあとからじわじわくる。なぜか定期的に読み返したくなるのはこの作品の魅力なのだと思います。

こんなカップルいそうだなぁ・・・・って思ってしまいます。嫉妬とかがすごくよくわかって・・・身近にかんじられるような漫画になっていると思います。

めがねくんノンケ×イケメンのゲイ

ゲイ×ノンケ。。。よくあるパターンですがヨネダコウさんのこの作品は、ゲイである出口が、ノンケである小野田への密かな恋心を持ち、葛藤や不安、ぶつけたい気持ちや壊れそうな気持などギュギュっと凝縮したようなストーリーだったと思います。

そして小野田とは友人だったためにその壁が壊せないでいるときの気持ちなど、表情やセリフやすごくうまいコマ見せ。

先生の技術も光る。

こちらはスピンオフで本編の【どうしても触れたくない】ほどの感情の波はないですがそれでも切なさと甘さと味わえてものすごく満足度の高い1冊になっていますね。

何度でもおかわりできそうな・・・そんな作品でした。

 

そもそも出口はそれなりに経験のあるゲイ。イケメンだし人気もあるがなぜ小野田に恋をしたのか・・・。

それは小野田の雰囲気らしい。なんか・・・すごくわかる気がします。

出口と嶋くんとの接点

実は、意外なところで繋がっているこのお話。

小野田は嶋くんの転職先の先輩。そして出口は嶋くんと同じ会社(前)だったようです。

だから、嶋くんが受けてた噂といじめと・・・原因。それもなんとなく知っています。

嶋くんを見てはノンケになんか惚れるからだと思っていたはずなのに・・・小野田に恋しちゃった出口。ここらへんの矛盾も面白いなと思いました。

頭でダメだ、ノンケに恋する奴はバカだ、もっとうまくやれないのか、なんて思ってたって心はいうこと聞いてくれない。そういうのが恋なんですよね!!!

すごくうまく表現されてました。

友情と愛情

この作品が面白いなぁと思うのは、本編の【どうしても触れたくない】は恋が始まるより体の関係でしたが、【どうしても触れたくない】は友情からスタートしている点。

スタート地点が違う二組のカップルを読み比べるのも面白いですよ!

そして友情からスタートしているが故になかなか関係が発展しないこともある。むずがゆさを感じるくらいに友情と愛情の間で揺れている出口がね・・・たまりませんでした。

小野田はとうと・・基本鈍感なのかしらね。出口があんなに悩んでいたけど気付きもせず。出口の演技の方が上手かったというべきか。

小野田が恋をした!?

途中、本編の【どうしても触れたくない】とリンクします。どこがリンクするかというと・・・小野田が嶋くんのことを好きになってまうところですね!

とにかくこの小野田が恋をしたところは出口がツライ。

どんな気持ちで嶋くんの事を聞いたのだろう?って考えるだけで切なくなってしまいます。

小野田も嶋くんはアリだけど、他の人は違う的な話もしますし。

ここまできたらもうね・・・私は出口を全力応援ですよ!

小野田何も知らないからだけれど、嶋くんに対する気持ちを聞いてくれたのが出口でよかったとか言われて・・・もはや拷問級!!!

それでも明るくやり過ごす出口が余計に健気でかわいそうだなぁって感情移入してしまいました。

出口の決心

小野田が恋をしたことを知った出口は、恋を諦めるかと思いきや・・・告白することを決心するの。

今まではノンケで男性なんて眼中にないと思ってたけど小野田も男に恋をするのだと、止まらなくなってしまったのですね。

[keikou]小野田の家の前で告白の練習をする出口は・・・本当にかわいいので必見。[/keikou]

でもねぇせっかく練習までしたのに告白はノリみたいになってしまって。

「俺と付き合ってみるか!」はギャグと取られても仕方なかったなぁと思いましたヨ。

あの状況だとスルーされるかまたまたぁ~~~って冗談でしょ!ってなるのは当然なような気がする。

それでも家を出た後に、出口が忘れて行った簡易灰皿を小野田が届けにきて・・・二人で真剣に話せてよかった(T^T)。

前向きに検討させてください!お願いしますは笑いました。

憎めない奴っているんですよね・・・小野田みたいな感じの人★

このシーンを読んで思ったことは、やっぱり何かを行動しないと待っているだけでは状況はかわらないんだなと。

出口も告白したからこそ、小野田は出口の事を考えるようになったわけで。

そう思ったら出口が自ら勝ち取った恋なんだろうなぁってしみじみ。

色のある世界

小野田の視点から書かれた部分があります。

出口の印象、そして告白されてからの心情。

小野田自身もまた男の人を気にしている自分に戸惑ってたのかも・・・というより戸惑って当然なようなきがする。

でも嶋くんを見てふと「外川とはどうやっているんだろう?」というような顔をするのがまた面白くて。

意外にも吹っ切れるというか覚悟を決めるのは早かったような気がするのですよね。

エロイ事とかもしっかりと調べている小野田かっこいいじゃないか~!(笑)

小野田は覚悟を決めたからこそ、出口が出会ってからの3年間、特定の人を作らずに寝ていたという彼のセリフにがっかりしたのかなぁと思います。

イヤ・・・私もそれはいやだ。

出口にはアクマでも一途でいてほしかった。

3年前はどうであれ、小野田と出会ってからは操立ててほしかった。願望でしかないけど。

小野田も出口のこの告白で・・・自分の中のどす黒い気持ちに気が付くし知らず知らずに独占欲が生まれてたのだと気が付くので結果オーライかもしれませんが。

大好物の嫉妬

なんて面白い作品なんだ!!!!

前半ではずっと出口がノンケである小野田をひたすら想っていて切ない感じがしていたのに・・・

告白してから小野田が出口の男関係に嫉妬する。

ヤバイ。好きですこの展開。

今更嫉妬したって

本当にこれ。言ってる事もわかるけど、過去に嫉妬するってすごくよくあると思うの。

だから小野田のこの感情は全然おかしくない。

本当に好きで独占欲の強い人であれば・・きっと過去の恋とか相手とか・・・すごく気にすると思いますヨ。

でもここ・・・何がいいかってそういう感情を小野田が口にするという点が萌える。

出口は・・・早々に小野田と彼女が手をつないでいるとこ見てますからね。それに比べたら(笑)

そして出口!!!小野田からきちんと「好き」という言葉を引き出させるとは!さすがですね。

ここら辺はあ~もう喧嘩別れしちゃうの?どうなの?とハラハラドキドキしてたけれど特大のきゅんをいただきました(*ノωノ)面白い流れですヨ。

一番好きなシーン

一番好きなシーンは・・・小野田に出口がおんぶしてもらうとこ。

「酔ったおんぶ」って(n*´ω`*n)

今時女の子でも言わない。

でもでも!このおんぶしながら、されながらの会話がすごく好きなんです。

今は小野田だけだよ」

小野田がきゅんとなるのもすごくわかるし、絡みたくなる気持ちもわかる。もうね自分のモノにしちゃいたいのよね(≧∇≦*)

でも!!!!くすっとなるギャグも忘れないヨネダさん!

小野田・・・・・「どっからでもかかってきてください」って(笑)

出口は受よ(//∇//)。

笑ってしまいましたが・・・仕切り直してのエロは最高!。

頑張ってる出口にほんときゅんとなりっぱなしで。そりゃ小野田も出口にぞっこんになるわけだ・・・・。

それでも、やさしい恋をする

このタイトルがすごく好き。

ヨネダさんのタイトルはどれも好き。

それでも、の「、」を私はよく忘れがちになるのですがこの「、」にどんな意味をもって先生はつけたのだろう?

いろんな状況があって紆余曲折があってつらいことも切ないこともあって・・・だけど「それでも、やさしい恋をする」なんでしょうね。

ほんとやさしさが伝わってくるお話でした。

恋ってつらいこともあるけれどね、なんだかこのタイトルを見るとじ~んとしちゃうわけです。

ノンケだからとかそういうのってやっぱりどこまでも気になるものだしそれは仕方のないことなんだけれど、やっぱりこういうのは2人で乗り越えていかないとね。

この二人なら大丈夫そうですが。

終盤、、、嶋くんたちに出口を紹介する時の小野田!!!

「ステディな人です」にも笑わせていただきました。恋人です!というんじゃなくってステディな人ですで来ましたか!!!

小野田らしい。

余計恥ずかしいわって出口言ってたけれどほんとだよねぇ。言い方言い方!って思ってしまいました(笑)

こういうくすっとなる要素を最後にもってきてふふって笑わせてくれるヨネダさん・・・本当に大好き。

どうしても触れたくないがトラウマの塊でやや暗かったのに対してこちらのほうはふふって笑える要素がところどころ入ってて。これが人気の一因なのかもしれない。

「どうしても~」が夜~夜明けみたいなお話だとしたら「どうしても、」は4時くらいからのイメージ。(暗いイメージではなくて、晴れた日の綺麗な夕暮れ時みたいな★)

すごく素敵な作品なので気になる人は是非!

電子書籍

それでも、やさしい恋をする

どうしても触れたくない

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