たつもとみおさんの【日の当たらない場所】2巻の感想です。2巻は1巻よりもラブ度高めかなと思います。表紙美しいですよね。夕暮れ時の2人らしいです!
2巻は1巻で東京に帰れと言われた寛也。それでも前を向いて島のため、拓斗のために動いている姿はとても素敵でした。
そして、2人のラブも・・・進展がありましたね!ややページ数が少なくてあっという間によんでしまったのですが描き下ろしの拓斗にはきゅぅうぅ~ん♥面白かったです。
2巻でも終わらなくて3巻に突入しますが、徐々に島民の中で協力者がでてきたのでこれからの島の復興も楽しみです。
日の当たらない場所1巻のおさらい
1巻の感想で登場人物等かいていますのでそちらも参照してみてください(*^_^*)
[kanren postid="398"]
日の当たらない場所2巻の内容紹介
「またお前を抱くかもしれない…それでもいいのか?」15年ぶりに戻ってきた寛也に、拓斗は東京へ帰れと告げる。しかし、寛也が去った後で胸にこみあげるのは、泣きたいほど切ない欲情だった。そして、身体を繋げた熱が忘れられないのは、寛也も同じで―。
内容紹介にもあるみたいに・・・切ない➨甘~いに変わっていきます(〃・ω・〃)
注意ポイント
日の当たらない場所2巻はここに注目して読みました!
2巻のみどころといえば、まずは島の復興の面では協力してくれる島民がちらほら出てきたこと。
皆が皆反対ではなく、きちんと賛同してくれる人もいるということで復興事業のほうも動いてきたかなと思います。
そして、拓斗と寛也の関係も注目。
1巻では寛也と共同責任者である城下なんですけど、、、もしかしたら当て馬くんになるのかな?と思っていたけれどそうでもなくて安心しました。。。
賛成する人も反対する人も皆島のことが大好き
町興しとかってね、賛成する人、反対する人それぞれいると思うの。
だから反対派の人が一概に嫌な人だなんて思いません。だって皆島の事が大好きだからこそ、守りたいという保守的な部分が出てくると思うので。
新しいことに挑戦するというのは労力も気力もいりますからね。
でも今回は寛也のことが受け入れられず反対が多かった1巻から徐々に協力者が出てきました。
頭ごなしい反対ではなく、今の現状を知れば知るほど「どうにかしなくてはいけない」という気持ちになったのでしょうね。
子供達の未来のため・・・これから徐々に参加しようとする人も増えていけばいいなと思います。
賛成派の人ばかりの意見ではなく、島全体で色々と話し合えるようになるといいなと思いながら読みました。
それにしても、寛也パパ・・・相変わらず頑固でコワイ・・・。
寛也なりの関わり方で島の事を考えている
島の子供に危険な目にあわされた事をきっかけに、拓斗は寛也に東京に戻るように言います。
「この島がお前を受け入れることはない」
「お前にはこの島を変えるのは無理だ」
そう言われ、東京へもどった寛也ですが実は諦めずプランは作成していたんですよね。
島に住んでいる人たちだけじゃない、色々な方面から島の事を想っている人もいるのだろうなとこの作品を読んで思ったりもしました。
島民が受け入れるのにはまだ時間がかかるかもしれないけれど、住んでいなくても島の事を考えている人もいるのだと、島民に知って欲しいですね。
寛也は自分の体質や性癖から、島に残ることはできなかっただけですし。
大好きな拓斗のことはずっと心の中にあったし、今の仕事だって家族のいる島の手助けをしたいからというのが根底にあったはず。
島の復興は拓斗の願いでもあり、拓斗の気持ちを軽くさせるものでもあると思います。
拓斗と寛也
拓斗は寛也がいなくなっても至るところに寛也のいたという痕跡を感じてしまいます。
電話越しに「会いたい」と寛也に話す拓斗。
拓斗自身も実は孤独なんですよね。両親は島にいませんし・・・。
それを思うと、拓斗の「戻ってきてくれ」というセリフがとても切なかったです。
拓斗もまた、寛也は自分の孤独さを埋めることができる存在なのだろうなぁと。
「また抱くかもしれない」と拓斗に言われ、彼が女性を愛し家族を持つまでの間だけでもいい、自分が島ごと彼を支えたいと思う寛也。
受け身なんですけどね・・・なんでしょうね俺が幸せにしてやる!!!じゃないのが切なくて。
でも、結局のところ拓斗は女性に対しては嫌悪感を持ってたりするので女性とまともに恋愛したことがないのです。
寛也の身体に興味を持ち、寛也をしっかりと抱けるというのを考えたら拓斗にとっても特別なのだというのがわかります。
閉鎖的な島で2人がくっつくというのは大変かもしれないけど・・・どんな結末をたつもとみおさんが描くのか楽しみです。
太陽と陰
ずっと寛也が拓斗のことを「太陽みたい」だと思っているんですよね。キラキラまぶしい太陽・・・。
「日の当たらない場所」というのは紫外線アレルギーの寛也の事も踏まえてタイトルがかかれていると思います。
でもワタシは太陽があるから陰ができる・・・太陽は影(陰)も同時に生み出すものですよね。
拓斗も心の中では陰の部分を持っていてその「日の当たらない場所」を2人が理解しあって結びついていくお話のように思えました。
寛也にとってもその「日の当たらない場所」はとても重要な場所なんですよね。
島の事も拓斗のように表だって活動というよりは、陰ながらサポートをしているというのもタイトルにかかっていたりするのかなぁって思いました。
そして2人の思い出の場所も「日の当たらない場所」(日差しが直接差し込まない小屋でずっと会っていた)ということで・・・色々と深いタイトルだなぁと個人的には思ったりもします。
徐々に変わっていく2人
拓斗を太陽だと思っている寛也。
そんな彼が自分に対し、独占欲のようなものをぶつけてきます。
嬉しいはずの言葉なのに、自分がいることで周りを歪ませてしまうのではないか、そんなことをしてはいけないと思ってしまうねすね。
そんな彼に拓斗は言います。
「お前のせいじゃない」
全部自分の意志でしてきたことだと。
「不自由さを含めて寛也の全部が欲しい」
「寛也にも俺のことをわかって欲しい」
自分の気持ちは自分のものだからきちんと受け取って欲しいと。そして受け取ってから返して欲しいと伝えます。
素直な気持ちには素直な気持ちで・・・こんな感じですよね。
拓斗の気持ちを聞いた寛也もきちんと自分の気持ちを伝えます。
向き合うってこういうことなのだろうなぁとすごく思いました。
コーヒーの事も、きちんとこうやってぶつかり合ったからこそ「実はコーヒーま甘い方が好きなんだ」って言えたかと思うと・・・かわいらしいなぁって思ったりも。
気持ちを確かめ合ってから2人の空気がかわっていく様子にはキュンキュンしましたヨ。
そして、拓斗と向き合ったことで寛也は両親との関わり方も少し考えが変わってきました。いい影響ですよね。
お父さんに怒鳴られても、お母さんが寛也と目が合ったときにニコニコしている姿はなんだかぐっときたり。ほんの少しのきっかけで今まで目をそらしてきたことを見つめ直す子とできるようになるんですね。
寛也と両親もきっとこの先関係も変わってくるのではないかと期待しています(*^_^*)
描き下ろしはとてもキュン♥拓斗が可愛すぎてこの描き下ろしすごく好きです!!!
日の当たらない場所2巻/感想まとめ
1巻とは違い、2巻では色々なことに徐々に向き合ってきたなぁというカンジがしました。
拓斗と寛也だけではなく、島民もまた島の状況を理解しつつあります。
2巻ではまだ準備段階でどう動いたとかはないですが、3巻以降の復興に関するエピもすごく楽しみです。
すんなりと成功するのかと言えば、このあたりはどうかはわかりませんが・・・。
拓斗と寛也・・・拓斗は島から出ることはなさそうですしこれからどうするのでしょうか。
寛也が仕事を辞め、島にもどって復興事業を手伝うという感じなっちゃうのかしら。
あと、2人に関してはこれから先、変に女性が出てきませんように!!!
拓斗・・・怪しいです(拓斗が~というよりは島にお嫁さん候補がきて結婚させられそうになるとか!?!?)
2人には是非幸せになってもらいたいです。
それにしてもたつもとみおさん絵が綺麗ですね!読みやすい。
恋愛だけのお話じゃないのがすごく好きで、とても素敵な作品だなぁと改めて思いました。でも7チケの割には少しページ数すくないかな!